大学教育評価機構、大学統一試験で「重大な警告」:疑わしいショートメッセージは無視せよ
2010年06月29日付 Jam-e Jam 紙

150万通ものショートメッセージを流し、若者らを不安に陥れている組織が存在する

イラン教育評価機構〔※日本の大学入試センターに相当〕は「重大な警告」と題された声明を発表し、そのなかで大学統一試験志願者に動揺を与える目的でショートメッセージ(SMS)が送られていることを明らかにした。

 イラン教育評価機構は声明の中で、「近頃、志願者に不安や動揺を惹起させる目的で、彼らの携帯電話にショートメッセージを送り、彼らを弄ぼうとしている者たちがいる〔‥‥〕」と指摘した。

 この声明はまた、「イラン教育評価機構は決してSMS経由で広報を行うことはない」と強調している。

〔中略〕

 〔イラン教育評価機構総裁の〕モハンマド・ホセイン・サルヴァロッディーン氏はメフル通信とのインタビューのなかで、大学統一試験をめぐって、政治的なメッセージを流すことを目的とした組織が出現し、活動を行っていることを認め、「こうした者たちは、経済的利益をあげたり、政治的目的を達成したりするために、150万人もの若者の心を動揺させている〔‥‥〕」と語った。

 同氏によると、志願者に向けて「選挙の過程やその後のデモに参加した志願者は、大学統一試験で不合格とする」といった内容のメッセージが送られているという。

 同氏はその上で、次のように述べた。「大学受験の市場は過熱しており、政治的ないしは経済的思惑をもった者が、これを悪用しようとしている。こうしたメッセージを作成し、流布せしめようとしている者は、正義感もなければ、宗教的敬虔さもない連中である。たとえ彼らに政府への異議があるとして、志願者に何の関係があるというのだろうか?子供たちにどのような罪があるというのであろうか?もし政府を弱体化させるために虚偽のメッセージを作成しているのなら、別の方法を見つけるべきである」。

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( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:19564 )