2つのキャンプの間で戸惑うガザの子どもたち
2010年06月30日付 Al-Ahram 紙

2010年06月30日付 『アル=アハラーム』(エジプト) HP

■2つのキャンプの間で戸惑うガザの子どもたち

【ガザレポート:ダアーウ・ハリーファ記者-ナーディル・マフムード・タマーン記者】

 ガザの子どもたちは、イスラエルの爆撃による犠牲者であるだけでなく、自らの国の中でとらわれの身となっている。しかし、これらのことにより、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が実施する子ども向けのサマーキャンプでの活動を楽しむひとときが妨げられるわけではない。

 UNRWAのこの活動は、封鎖がもたらす社会的・経済的問題に苦しむガザの子どもたちにとって、戦争による心の傷を癒し、元気付けるために重要な役割を果たしているにもかかわらず、この2ヶ月間で正体不明の武装集団による2回の攻撃に晒された。

そこでUNRWAは、その大半が沿岸部に位置するガザ地区の難民キャンプにおいて、子どもたちに芸術・文化・スポーツ活動にいそしむ機会を提供した。こうした活動はハマースが難民キャンプで提供する活動、つまり、宗教やコーランの勉強や抵抗活動の訓練、射撃やロケット弾点火のような半ば軍事的訓練とは異なるものである。なお本紙記者はこの双方の活動現場を訪れている。

 封鎖がもたらす息が詰まりそうな状況やイスラエルによる爆撃の脅威のために常に安心感を得れないにもかかわらず、サマルやミーラー、リームは幸せで、嬉しそうな表情をみせている。11~13歳の少女たちは、UNRWAが4年前に始めた夏の遊び合宿で、図画や水泳、ダブカのダンスを楽しんでいる。

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( 翻訳者:深澤碧 )
( 記事ID:19566 )