キルギスのオツンバエワ大統領の就任式、唯一の外国代表はトルコから
2010年07月03日付 Zaman 紙

キルギスで先週行われた国民投票で大統領に選出されたロザ・オツンバエワは、7月2日就任式で宣誓をし、大統領としての任務を開始した。就任式に外国政府代表として参加したのは、トルコだけであった。オツンバエワ大統領は、式典に参加したアフメト・ダヴトオール外相を歓迎し、「トルコが常に私達のそばにいることを再確認させてくれました。嬉しいことです」と述べた。

キルギスで国民投票の結果、暫定内閣の長としてロザ・オツンバエワが大統領に選ばれ、就任式に外国政府代表として参加したのはアフメト・ダヴトオール外相のみであった。ビシュケクへの道中、ダヴトオール外相は新聞記者へ見解を述べる中で、「トルコの外交は中央アジアを軽視している」という批判は正しくない、と言った。ダヴトオール外相は、キルギスにおける政治的独立のために必死に取り組んでいることを明言し、キルギスに1千万ドルの寄付金、更に1千万ドルをトルコ国際協力開発機構(TIKA)の技術支援という形で、計2千万ドルを援助することを表明した。

アフメト・ダヴトオール外相は、トルコは中央アジアを軽視してはいないと述べた。騒乱の時期を過ごしたキルギスで、ロザ・オツンバエワ大統領の就任式に出席したダヴトオール外相は、「我々が、新しい時代を迎えてから首都を訪れた初めての外国政府代表となりました」と言った。ダヴトオール外相は、7月2日にキルギスへと出発した。国民投票によって暫定内閣の長として大統領に選出されたロザ・オツンバエワが、宣誓をし任務を開始する就任式に参加した。就任式の唯一の外国政府代表となったダヴトオール外相を乗せた飛行機は、ロシアとアメリカの共有軍事基地としても使用されているビシュケク空港へと着陸した。

ダヴトオール外相は、道中ずっと飛行機の中で新聞記者たちとキルギス及び中央アジアの政治について話した。同外相は、キルギスに秩序をもたらすためにトルコが必死に取り組んでいることを述べ、「新たな時代に一番最初に首都を訪れた外国政府代表は我々ということになりました」と言った。ダヴトオール外相は、先日議会で野党が指摘した「トルコ外交は中央アジアを軽視している」という批判は正しくないと思っていることを明らかにした。8年間どのようなことをしてきたか、ひとつ前の政権とは比べものにならないほど投資をし連携してきたかを、数字でもって説明した。トルコの中央アジア地域に対する見方における主要な点についても説明した。
これによれば、トルコは全ての国が力強い政治的、経済的、文化的構造をもつよう促している。そして政治的安定のために、必死に取り組んでいる。TIKAを始めとし、様々な機関が経済援助を行った。マナス大学やアフメト・ヤセヴィ大学の設立は、このようにして生まれた。
更にトルコは、中央アジアの国々が、地域における国家間の問題を自ら解決することにおいて、仲介者となろうとした。各国間の問題解決に積極的な役割を担った。ウズベキスタンとキルギスの間の問題もこのうちのひとつである。チュルク世界というスケールのなかで、関係がより深まるように基礎を築いた。トルコ、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギスによって、昨年、チュルク諸国協議会が結成された。カザフスタンが、欧州安全保障協力機構の議長国であるように、中央アジアの国々が国際機関でより活動的になることにおいても、トルコが先導的な役割を担っていることを述べた。

トルコは、キルギスでの9月の選挙が正常に実施されることと共に、公権力の確立のためにも取り組んでいる。1千万ドルの寄付金、更に1千万ドルをTIKAの技術支援という形で、計2千万ドルを援助することについての合意が、7月2日に調印された。

■トルコはいつも私たちのそばにいてくれた

キルギスの新大統領ロザ・オツンバエワは、同胞の国であるトルコはいつもそばにいてくれたと述べた。オツンバエワ大統領は、就任式の後、アフメト・ダヴトオール外相を歓迎した。同大統領は、ダヴトオール外相にトルコ語で「ホシュ・ゲルディニズ(ようこそお越しくださいました)」と言って話を始め、「今日、あなた方は、私の大統領就任式で最も重要な来賓となってくださいました。トルコがキルギスのそばにいてくれていることを再認識させてくれました。トルコが常に私達のそばにいることを再確認させてくれました。とても感動しました。とても嬉しいです」と述べた。オツンバエワ大統領は、2005年の革命の後、一番最初に援助をしてくれたのが当時の外務大臣アブドゥッラー・ギュルであったこと、最近起こった騒動の後の復興においてもトルコは大きな役割を果たしたことを話した。トルコの関係者が国際的な場で、キルギスを支援する発言をしたことについても述べた。(トルコの関係者が)キルギスについて述べた政治的な見解についても、国際的な場でキルギスを後押しする方向にあることを発言した。ダヴトオール外相とロザ・オツンバエワ大統領の会談は1時間半にも及んだ。ダヴトオール外相は、ビシュケク訪問に際し、キルギス政府副首相アルマズベキ・アタムバエヴ及び外務大臣ルスラン・カザクバエヴとも会談した。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:19577 )