1万トマーン紙幣がお目見え:本日発行の新紙幣、数日以内に市場に流通の見込み
2010年06月23日付 Jam-e Jam 紙

1万トマーン〔約千円〕紙幣が本日より発行され、数日以内に人々の間に流通する見込みだ。

 本紙記者の報告によると、中央銀行のセイエド・マフムード・アフマディー事務局長は昨日、10万リヤール〔※1万トマーンと同じ〕紙幣のお披露目式で、記者らに向けて「現在、1000万枚の1万トマーン紙幣が印刷されており、その数は年内に2億枚に達するだろう」と述べた。

 同氏は、現在のところ80億枚の紙幣が国民の手に渡っていることを指摘した上で、「紙幣の製造や流通、交換にかかる費用のことを考えると、残念ながら紙幣は〔国民によって〕正しく取り扱われていない」と付け加えた。

 同氏は、国内の紙幣の年間製造費がおよそ30兆リヤール〔約3千億円〕にのぼることに言及し、「お札を丁寧に扱い、保管するためのマナー作りが必要だ」と述べた。
〔※訳註:平成18年度末の日本銀行券発行残高(流通量)は127.7億枚で、同年度に日本銀行が独立行政法人国立印刷局に対して行った日本銀行券発注高は35億枚、これに対して支払った費用は556億円である。これとの比較で言えば、紙幣の年間製造費が日本円にして約3千億円という本記事の数字は少々信じ難いが、真偽は不明〕

 アフマディー氏は国内の紙幣の一人当たりの所持枚数はおよそ100枚だとし、「この一人当たりの枚数は、多くの国々と比較しても多く、トルコでは14枚、ヨルダンでは23枚、オーストラリアでは45枚、ハンガリーでは30枚、イギリスとスイスでは35枚といった具合である」と付け加えた。

 同氏はまた、1万トマーン紙幣の発行目的として、取引の簡素化、時間の節約、携帯の簡便性、製造費の抑制、及びATMの減価償却費の削減について指摘した。

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( 翻訳者:今屋麻依子 )
( 記事ID:19581 )