大成建設マルマライ工事現場で建設機材盗まれる
2010年07月05日付 Radikal 紙

ウスキュダルにあるマルマライ・プロジェクト(ボスポラス海峡の地下鉄建設計画)の工事現場に6台のトラックでやってきて、200万ドル相当の建築機材を盗んだ二人が警察に逮捕された。

盗まれた建築機材は、これらを45000リラで購入した鉄くず屋で警察に押収された。警察は、この事件を計画したとみられ、事件後防犯カメラの映像を消去して逃走した現場のガードマン、ジェム・B容疑者を逮捕するべく捜査を継続している。警察当局は、トンネルでトラックを使って金を盗みだす映画「ダイ・ハード3」のワンシーンを彷彿させる窃盗事件の背後にいる人物を捜し出すため、より一層捜査を強化している。

観光名所クズ・クレシ(乙女の塔)の対岸にあるマルマライ・プロジェクトの大成建設社の工事現場で、金曜日の深夜3時ごろ、窃盗事件が起こった。6台のウィンチ(巻き揚げ機)付きトラックで現場にやってきた窃盗犯たちは、現場のガードマンであるジェム・B容疑者の手引きで、工事現場に侵入した。容疑者たちは「昼間は交通規制禁止があって運べなかった建設機材を夜にとりに来ました」と言って偽の書類を見せ、現場関係者を騙した。その後、容疑者たちは、水圧リフトや、大型換気扇、舗装用トラックを含む87トンもの建築機材を朝までに6台のトラックに積み込み事件現場から立ち去った。容疑者たちの侵入を手助けしたジェム・B容疑者は、現場の防犯カメラの映像を消去した後、朝方、現場をあとにし、その後はこの3年間勤めた職場に戻っていないことが分かった。

■200万ドル相当の建築機材、45000リラで売却

大成建設の関係者が、朝になって窃盗に気付き状況を警察に通報したのを受け、警察の治安担当局によって事件に関する捜査が始まった。窃盗担当課所属の捜査チームが現場周辺の防犯カメラの映像をもとに容疑者たちが使用した車のナンバーを特定した。この情報によって捜査は進展し、窃盗を働いたアリ・A容疑者(40)とその兄イスマイル・A容疑者(57)が逮捕された。工事現場で盗まれた200万ドル相当の建築機材は、バイラムパシャである鉄くず屋に売却されたことがわかった。この鉄くず屋に対して行われた強制捜査の結果、盗まれた建築機材はすべて押収された。

窃盗担当課の取り調べを終えたアリ・A容疑者とイスマイル・A容疑者は手続きを済ませた後、裁判所に送られた。警察はこの事件を計画したとみられるジェム・B容疑者を逮捕すべく捜査を始めた。警察当局は、この組織的な窃盗事件の背後には他の人物も関係している可能性があるとし、捜査を多角的に進めていると述べた。

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( 翻訳者:山口真奈 )
( 記事ID:19624 )