カラギョズ劇のカラギョズとハジヴァット、ブルサで商標登録
2010年07月10日付 Zaman 紙

影絵芝居であるカラギョズ劇のカラギョズとハジヴァットが、ブルサ広域市の努力によりブルサのものとして商標登録された。レジェプ・アルテペ・ブルサ広域市長は、カラギョズ博物館で行われた記者会見でカラギョズとハジヴァットという名前が商標登録されたと発表した。

会見はカラギョズ、ハジヴァット、バルシュ・マンチョが登場する影絵芝居の公演で始まり、アルテペ広域市長はブルサが歴史を大切にしている点で他の都市に手本となっていると説明し、「我々の多彩な文化の中で重要な位置を占めるカラギョズとハジヴァットは、トルコ文化のシンボルでもあります。そして、その登場人物達がブルサ出身だと登録されたのです」と語った。

アルテペ市長は4000年の歴史を持つこの町で、歴史を生きたものとして継承していく努力をしていると述べ、過去と未来が共存するブルサが世界に手本を示すべく、確かな一歩を踏み出したと語った。

レジェプ・アルテペ市長は、この町のすばらさしを象徴する無形文化財を世に知らしめるために、重要な一歩を踏み出されたとし、次のように述べた。「あらゆることに関し手本となることは名誉なことです。人々の間で『カラギョズ劇』として知られるカラギョズとハジヴァットの影絵芝居は、すでに我々と一体のものであり、ブルサのものとして定着し、登場人物達がブルサ出身であり、600年の歴史を持つものです。その活性化のために努力し続けています。国民の皆さんがこの文化に出会えるよう努力しております。」

アルテペ広域市長は近年影絵師が減っていることを指摘し、このことについても必要な支援を行っていると述べた。

レジェプ・アルテペ広域市長は、ブルサの文化を他国が自分のものだと主張しようとしているとも述べ、次のように語った。「誰でも自分達の文化がより古く、より多彩であると示そうとします。さまざまな歴史遺産によって、ブルサの街角では、さまざまなな歴史が生きづいています。我々はこの価値を守ります。カラギョズとハジヴァットは、ブルサ広域市の申請により、13ヶ月の審査を経て、欧州共同体商標意匠庁によってブルサのものとして登録されました。商標や意匠を登録するこの機関は、我々の申請を登録し、影絵芝居がブルサの文化であり、ブルサ発祥だと認めました。我々以降に申請した国々の努力は却下されました。このおかげで、我々はブルサとして重要な一歩を踏み出すことになりました。この努力はブルサに大きなプラスとなりました。」

アルテペ広域市長は、無形文化財が登録されるよう努力し続けていると明らかにし、「剣と盾の舞、(音楽と食事をふるまう)ゲゼックの宴、結婚の宴(Danışık Gecesi)のような文化もブルサとトルコの名のもとに登録し、これらが我々のものとなるよう努力するつもりです。このことについて特に慎重に行動しているブルサは、他の街にも手本となるでしょう」と語った。

ブルサ広域市文化芸術顧問でブルサ都市博物館コーディネーター のアフメト・オメル・エルドンメズさんも、この会見で、カラギョズ博物館がトルコでは文化観光省に初めて登録された博物館のひとつであると述べた。

エルドンメズさんは、無形文化財保護という目的で、この博物館において工芸製作作業や催し物を行っているとのべ、博物館の工芸製作作業で研究生が製作した作品と、(欧州共同体商標意匠庁による)登録証書をアルテペ広域市長に贈呈した。

式典には、メフメト・セミー・パラ広域市顧問、セイフェッティン・アヴシャル広域市事務局長、ネジメッティン・シェノジャク事務局長副局長、アジズ・エルバス企画コーディネーター、文化・社会局エサト・ヤルマン局長も参加した。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:19654 )