コラム「男女間の『秘め事』がもたらす被害について」
2010年06月29日付 Jam-e Jam 紙

【ガーセミー大佐(刑事警察社会課長)】
 「道端で生まれた交遊」や「インターネットでの出会い」をめぐっては、多くの事件が刑事警察内で取り扱われており、その大半で、市民はさまざまな被害にみまわれている。こうした被害は、男性にとってはお金を失うといった程度だが、女性にとっては暴行・強制猥褻行為といったかたちで生じている。

 このように、道端やインターネットで生まれた交際による被害は、女性、特に未婚の娘さんたちにとって、より大きいと言える。なぜかというと、こうした関係は大抵、結婚前の〔異性との〕出会いを理由に行われるからだ。刑事警察の統計によると、乱暴を受け、被害を受けたご婦人たちの多くは、〔異性と〕関係を作りたいという理由から、婚前の出会いを求めていたという。そしてなんとも残念なのは、彼女たちの多くが独身の娘さんたちだということである。

 青少年たちは見知らぬ他人を信用してはならないし、インターネットや道端での出会いが〔結婚をして〕家族を築く際の強固な土台・きっかけを提供する、などと考えてはならない。もし若者が本当に結婚して、家族を築きたいと考えているのであれば、〔両親に隠れて、道端やインターネットで知りあった異性と交際するような〕「秘め事」は無意味である。いかなる関係であれ、もしそれが家族が見守る中で、ふさわしい相談相手を得ながら構築され、維持されるのであれば、不快な結果は必ずや排除されるだろう。

 その一方で、家族の側も子どもたちの交友関係や出入りに対する監督・監視を怠ることは、子供たちにとって悪しき結果を招くということを肝に銘じておくべきだ。〔‥‥〕子どもたちとの間で情緒的関係をもてず、家族の成員の間に親密な関係が十分培われていないような状況こそ、子供たちが「秘め事」に走る原因を作るのであり、最終的には若者、とくに娘さんたちが被害を受けるといった結果を招くのである。

 家族のなかには、若い男女の交際は自由であるべきだなどと信じ、男女の自由な交際を、開明的で自由な思想の象徴として考えているところもある。しかし警察が扱ってきた事件の数々から分かるのは、犯罪者たちは両親たちのこうした誤った考え方につけ込むかたちで、家族の囲炉裏に土足で上がり込み、子供たちや家族に被害を与えている、ということだ。

 その一方で、一部のご婦人や娘さんたちの〔ヘジャーブをきちんと守らないといった〕規範を無視した行動もまた、《彼女たちをワナにかけてしまえ》と犯罪者たちの欲望をけしかけている。女性たちは、自らの身の安全を確保するにあたって、社会での服装や振る舞いが決定的に重要であるということに、自覚的であらねばならない。

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( 翻訳者:高宮望 )
( 記事ID:19658 )