路上で働かされている子供の数、トルコ全土で約5000人―首相府発表
2010年07月14日付 Radikal 紙


トルコでは「一家に子どもは三人」という首相の提案が議論される一方、4697人もの子どもが路上で働かされている実態が明らかになった。これがトルコの子どもを取り巻く環境である。7669人が精神的ケアを受けており、7669人が青少年センターの提供する支援サービスを受けている。

共和人民党(CHP)のクルクラレ県選出の国会議員トゥルグト・ディベキ氏がレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に向けた質問票への回答から、トルコの子どもたちが陥っているひどい状況が明らかになった。

■ 首相に問う「子どもは三人」―回答はチュブクチュ教育相から

ディベキ氏は、エルドアン首相の回答を求める質問票で、「家庭の教育環境や経済状況に配慮せずに、全ての家庭に3人以上の子どもを求める必要性があるのか?路上で生活する子どもが何人いると思うのか?こうした子供がいかほど非合法組織に利用されているのか。家族によって物乞いをさせられているどれほどの子供がいるのか。政府は路上生活をする子どもたちのために何らかの活動をしたことがあるのか?」といった問いをぶつけた。首相に宛てた質問は、ニーメト・チュブクチュ教育大臣によって回答された。

■ およそ5千人の子どもが路上で労働

チュブクチュ大臣の発表によると、4697人の子どもが路上で働かされている状況が明らかになった。112人が路上で生活しており、うち108人が物乞いをさせられているという。

■ 7669人が精神的ケア

チュブクチュ大臣はまた、青少年センターによる子どもたちへの支援サービスに関するデータも明らかにした。それによると、支援サービスを受けている子どもの数は7669人にも上り、本人やその家族が精神的ケアを受けている子どもも7669人。教育や学習支援を受ける子どもは3104人、路上活動や労働から抜け出して学習機会を得た子どもは453人、働かされるリスクの下で教育を受ける子どもは715人、家族が社会的援助を受けている子どもは625人であった。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:19683 )