欧州人権裁判所よりオジャラン終身刑囚に悪い知らせ
2010年07月15日付 Yeni Safak 紙

 PKKテロ組織のリーダー、アブドゥッラー・オジャランのトルコでの裁判のプロセスが、欧州評議会閣僚委員会の議題から削除されることにたいし、異議申し立てがなされたが、その検討を欧州人権裁判所は拒否した。

 理由が記された決定で、閣僚委員会は、2007年度の議題から削除されるという決定と、裁判やり直し請求が拒否されたことに関するトルコ国内の司法判断を、詳細に検討した後、2005年付の欧州人権裁判所の判決が、トルコによって適切に適用されたことに満足するとする見解に達した。

 今日の決定では、あらためて、裁判手続きが、欧州人権合意に定められた「裁判を受ける権利」の範疇に入らないと結論付けられた。

 欧州人権裁判所は満場一致でこの決定をくだし、トルコ政府側からの弁明を要求する必要はないとした。

 欧州人権裁判所の判決は、刑事裁判法311/2条の改正に向けた努力への障害になるのではという懸念も、払しょくするような展開だと評価されている。

 欧州人権裁判所がオジャランの異議申し立てに関し、2005年5月12日付けで出した決定は、トルコがその決定を適用する際に必要な対策を実行したということが立証され、適用状況を監督する責任のある欧州評議会閣僚委員会により、2007年12月14日に議題から除かれていた。

 これを受け、オジャラン側の弁護士から、2005年5月12日付けの決定が欧州人権合意に反して実行されたとして、欧州人権裁判所へ異議申し立てが行われていた。

 欧州評議会の拷問防止委員会も先週発表した報告書で、オジャラン逮捕の収監状況は、欧州基準にそったものであると述べ、テロ組織のリーダーが隔離されているとの主張を一蹴した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:19695 )