アフマディーネジャード大統領「アメリカは《タウヒード》への最大の障害」
2010年07月11日付 Jam-e Jam 紙

アフマディーネジャード大統領は、「《タウヒード》〔※神の唯一性、神の唯一性の下で一つになること〕を希求する人々にとっての最大の障害は、抑圧体制の存在である。圧制的で正義を敵視するアメリカ政府は、こうした抑圧の権化に他ならない」と述べた。

 ファールス通信によると、同大統領は第27回国際コーラン暗誦コンテストの開会式に出席し、次のように強調した。「今日、世界を支配しているこの体制〔=抑圧体制〕は、その複雑怪奇さ、権能、影響力、そして神の理想からの乖離という点から言えば、歴史上最悪かつ最も詐欺的な支配体制であるといえる」。

 大統領はさらに、パレスチナでの抑圧者たちの犯罪行為に言及し、以下のように続けた。「彼らはプロパガンダによって、こうした犯罪行為の司令部にノーベル平和賞を授与するような行動すら行っている〔※恐らく2009年にオバマ米大統領にノーベル平和賞が与えられたことを示唆しているものと思われる〕。これに対して、世界の一部の人々は、彼らに対して拍手喝采を浴びせている。しかし、神の恩寵と完全人間〔※あらゆる対立を超越した神の代理人のこと。ここではホメイニーか、あるいはお隠れ状態にある第12代イマーム(救世主)のことを指していると考えられる〕のご助力、そして敬虔なる信徒たちの抵抗により、世界正義の実現を邪魔立てする障害物はいまや崩壊しつつあり、その存在理由も消滅してしまっている」。

 また大統領は、抑圧諸国は理論的にも、思想的にも、はたまた行動においても完全な行き詰まりに陥っていると述べた上で、「これらの国々は、ああだこうだと騒ぎ立て、爆弾やミサイルを大量に保持しているが、同時に、没落の一途を辿ってもいる。この堕落の根源、歴史上の全抑圧者の権化であるこれらの国々は、近い将来崩壊し、人類救済への道が開かれるであろう」と述べた。

 大統領はさらに、「彼らは決議を採択し、御託を並べたが、これらはすべて自らの弱さに発するものである。彼らのこうした行動は、没落の只中にある人間の断末魔の叫びなのであり、〔その没落は〕神の約束なのだ」と指摘した。

〔後略〕

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:19698 )