ダークチェリー(ヴィシュネ)生産農家、浮かぬ顔・・
2010年07月17日付 Milliyet 紙

トルコ有数のダークチェリー(ヴィシュネ)生産地の一つであるアンカラ県チュブク郡では、ダークチェリー生産農家が浮かない顔をしている。

チュブク郡では農家がダークチェリーの収穫を始めており、今季は50クルシュで取引が開始される為、農家はがっかりしている。

農家のメフメト・オゼクさんは今までは1リラ80クルシュ以上で取引していたと説明し、「今季は50クルシュで売っています。ダークチェリーが「買い手市場」であることも価格低下の原因となっています」と話した。

トオゼクさんはルコにおけるダークチェリーの需要の大部分をチュブク郡が満たしていると説明し、「ダークチェリーで稼げないため、村によってはチェリーの木を切って薪にしています。私達労働者は稼げていません。2000本以上のダークチェリーの木がありますが、私が売ったダークチェリーでは労働者の給料を払えません」と語った。

チュブク農業会議所のウナル・バル会頭もダークチェリーでは稼げないと説明し、多くの農家がダークチェリーの木の世話を出来ない結果、木になったままで放置していると語った。

バル会頭は次のように話した。「日ごと、ダークチェリーの生産は落ち込んでいる。昨年度約10,000トンのダークチェリーが生産された。今年はこの数値をさらに下回るものと考えています。ダークチェリーの価格が適正な価格まで上昇しなければ、今年もダークチェリーは木になったまま腐ってしまうだろう」。またバル会頭は、果物ジュースと缶詰製造者を同地域に招待し、同地域に投資をする予定の人々に様々な形で支援をするつもりだと述べた。

ダークチェリーの取引をしているオズギュル・ソウットさんもダークチェリーの取引価格に満足していないと言い、「私達はここで人々のダークチェリーを工場に代わって購入し、(重さを)量ります。農家の代金を私達が払い、メルシンにある果物ジュースとシロップ工場に送ります。しかしこの値段でなければ買い手がつきません。私達もより価格が上がってほしいと思っています」と語った。

チュブクから毎日農家から工場に送られる約100トンのダークチェリーは、ジュース、ジャム、シロップとなる。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:19712 )