エジプト政府、節電のため商店を早い時刻に閉店させることを検討
2010年07月19日付 Al-Ahram 紙

■ 政府は商店を早い時刻に閉店させることを検討

2010年07月19日『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ウサーマ・アブドゥルアズィーズ】

 暑さはまるで燃えるようで機械は動き続け、電力の消費はだんだん上昇している。それは特に夏のピーク時には、国内の電力網の能力に大きく影響し始めた。

 エジプト政府はこの現象に対処するための案を検討している。その代替案の中には商店の閉店時刻を早め、夜の7時には閉店させるというものもあるのだ!!マジュディー・ラーディー内閣報道官はこの難しい質問に答えて、「早い時刻に商店を閉店させるのは検討する価値のあるアイデアだ」と述べた。

 またラーディー報道官は本紙記者に対して、「現時点では未だアイデアの検討と節電に及ぼす効果の推測の域を出ておらず、これを実施するために動くのは次の段階であって、今は時期尚早であり今年の夏には実施されるとは思わない」と語った。

 一方、電力エネルギー省のアクサム・アブー・アル=アラー報道官は、「商業目的の電力消費はエジプト全体の消費量の8%に達しており、このアイデアを実行した場合には、特に夜に入ってからの商店での常時の照明と冷房の使用について大幅に消費を減らすことができる」と言明した。またピーク時の電力消費の増加は300メガワットに達し、アスワンハイダムが生産するエネルギーの倍に相当し、200億エジプトポンドの投資に当たると明らかにした。

 アブー・アル=アラー報道官は、「我々には電力の問題はない。エジプト居住者の99%以上には電力が届いているからだ。電力の欠乏によって停止している工場やプロジェクトはエジプトにはない。ただ問題は気温が上昇したときで、電力の消費が発電所を大きく圧迫する」と述べた。

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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:19741 )