「自治宣言も」―PKKリーダーのカラユラン、BBCインタビューに答える
2010年07月21日付 Milliyet 紙

テロ組織PKKの重要人物の一人、ムラト・カラユランは、武力放棄の条件としてトルコに対しいくつかの要求を行った。BBCの取材に答えたカラユランは、文化的、社会的権利を認めてくれるなら、武力放棄を行う可能性があると述べた。

 BBCは、この申し出が合意に達することがあれば、26年間の内戦の終結も起こり得るとした。あるトルコ政府関係筋はBBCに行った発言において、自身らはテロ組織により行われた発言に対しコメントすることには賛成しないと述べた。

 この数カ月でPKKによる攻撃が増加したとし、ムラト・カラユランに取材を行ったBBCのガブリアル・ゲートハウス記者は、(PKKの)申し出が詳細かつ明らかな形で行われたと伝えた。テロ組織のリーダーの一人、カラユランは、自身らの要求が受け入れられた場合には、組織に対し武力放棄を命じると述べた。カラユランはこれらの要求とは、南東アナトリアにおけるクルド人活動家らの拘束をやめ、クルド人に対する攻撃を中止することであると説明した。

 BBCは、PKKが過去にも数多くの申し出を行ってきたがこれらはトルコ政府により受け入れられることはなく、さらには議論にすらならなかったと強調した。しかしBBCは、今回の申し出は今までとは異なった形で検討される可能性があり、その理由は、過去に行われたようなテロ組織のリーダー、アブドゥッラー・オジャランの解放を条件に含んでいないからであると強調した。

 一方カラユランは、申し出と共にある脅迫も行っている。すなわちカラユランは、この申し出がトルコ政府により拒絶された場合には、自治宣言を行わざるを得ないだろうと警告した。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:19744 )