司法権長官「ザーヘダーンでのテロ事件に対する欧米の二枚舌な対応は受け容れられない」
2010年07月19日付 Jam-e Jam 紙

司法権長官はザーヘダーンで発生した先のテロ事件を非難した上で、「欧米は、今回の悲劇を表面的には非難する一方で、その実、ウラではこの邪悪なる〔テロ〕集団による惨劇を物質的・精神的に支援してきた。こうした欧米の二枚舌的で偽善的な対応は、健全なる理性にとっては決して受け容れられるようなものではない」と述べた。

 ファールス通信によると、アーヤトッラー・サーデク・アーモリー=ラーリージャーニーは最高司法会議で、以下のように付け加えた。「我が同胞27名を殉教に至らせ、200名以上の負傷者を出したこのテロ事件が示すのは、敵は不当なる利益が得られないことに失望するや、いかなる卑劣な行動も辞さない、ということだ」。

 司法権長官はさらに、「司法機関は治安・軍部隊と協力して、人々の安全と平穏を追求するべきだ。この狂信的で卑劣な徒党は、直ちにこの国土から根絶されねばならない」と続けた。

 アーモリー=ラーリージャーニー氏は、西洋が表面上、この事件に対して非難声明を出したことに触れつつ、「こうした非難はそれ自体、好ましいことではあるものの、世界中の人々はこれをどうして〔素直に〕受け容れることができようか。欧米、特にフランスはその狡猾で詐欺的な行動によって、イスラーム教国イランの無辜の民、特にイラン・イスラーム共和国の幹部らの血で自らの手を汚した偽善者のテロ集団〔※反体制組織モジャーヘディーネ・ハルグ(MKO)のこと〕をテロ指定リストから除外しようと目論んでいるではないか」と指摘した。

〔中略〕

 他方、治安維持軍総司令官代理のラーダーン司令官は、治安維持軍によってザーヘダーン情勢がコントロールされていることに言及し、ISNA(イラン学生通信)に以下のように述べた。「犯罪人や反革命分子、密売人らに利用される可能性のあった複数の街道が封鎖された。土曜日夜から今日までに、この地域で〔治安部隊と犯罪人との間で〕3件の衝突が発生し、6名の犯罪人がこの衝突で死亡した」。

 同司令官はさらに、「警察はこの地域を《レッドライン》〔=通行禁止地帯〕と見なしており、ここを通ろうとする者は誰でも、我が方の怒りに直面することになるであろう」と続けた。

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( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:19748 )