麻薬に汚染されたやせ薬
2010年07月15日付 Jam-e Jam紙

【社会部:マルヤム・ユーシーザーデ】「バスの列に並ぶ人達を轢こうと、ハンドルを回した。とくにこれといった理由はなかった」。

 メフナーズの精神異常の兆候は、まさに彼女がやせ薬を服用し始めた数ヶ月前から出始めた。彼女が薬を服用すると〔‥‥〕それに比例して、精神異常やうつ状態も激しくなった。メフナーズのやせ薬には、〔‥‥〕抗ヒスタミンとメタンフェタミン(覚せい剤)が含まれていたのだ!

〔‥‥〕

 実際、覚せい剤その他の添加物が混じったやせ薬が市中に出回っており、最近こうした薬の服用者らの間に、その副作用が現れるようになっている。国内には、こうした薬を利用した患者たちを専門に治療する精神科医もいるほどだ。しかしよく分からない理由によって、麻薬撲滅にかかわる当局者たちはいまだ、この問題の存在を正式には認めてはいない。事情に詳しい非公式筋がこの問題について、強く警告しているにもかかわらず、である。

 覚せい剤はここ数年、密輸業者によって興奮剤として宣伝され、モルヒネが含まれていないことを理由に、中毒性がないものとして紹介されてきた。しかしながら、覚せい剤には中毒性があるだけでなく、その使用にはときに死の危険性すら伴う。にもかかわらず、覚せい剤〔中毒〕にはいまだ、これといった治療法がなく、精神科医たちは覚せい剤中毒患者たちの病状回復のために、その他の精神病に用いられる治療法を試している。

 ここ三年ほどの間に、この麻薬の製造業者らは世間の関心に目をつけ、女性用スポーツクラブや美容院などに、体重を減らす近道として覚せい剤を紹介するようになった。この麻薬の価格は昨年の終わり頃〔2010年3月頃〕から急に下がりはじめたが、それは製造業者らが顧客増加を狙ったためだ。しかしいまや、この麻薬の価格は下落傾向が続いているだけでなく、密売業者はそれをやせ薬の中身として使用しているのである。

 このやせ薬の一粒当たりの価格は通常、1000トマーンから3000トマーン〔=約100円〜300円〕の間を変動しており、多くの場合、1ヶ月で10キロはやせると保証して、ワンパック30個入りで売られている。

〔後略〕

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(翻訳者:永田彩香)
(記事ID:19756)