ガザ政府のハニーヤ首相、ハマースとの対話開始を求める国際的な動きを歓迎
2010年07月27日付 al-Hayat 紙

■ ハニーヤ首相、ハマースとの対話を求める国際的な動きを歓迎

2010年07月27日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HPアラブ国際面

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

 [2007年にアッバース大統領によって解任された]ガザ・ハマース政府のイスマーイール・ハニーヤ首相は、ハマースとの対話開始を求める最近の国際的な呼びかけや、イスラエルによる自由船団襲撃事件について国連が事実調査団を設置したことを歓迎する姿勢を示した。

 ハニーヤ首相は「抵抗運動諸派との対話開始に向けて複数の国から連絡が来ている。我々は[2006年の評議会選挙でハマースを勝利させた]パレスチナの民意をあらためて尊重しようとするあらゆる立場を歓迎する。我々が拒否権を行使するのは占領に対してだけだ」と話した。

 一方でハニーヤ首相は、国連人権理事会がイスラエルによる自由船団襲撃事件について事実調査団を設置する決定をしたことに歓迎の意を示した。イスラエルの自由船団襲撃では、トルコ人8名、トルコ系アメリカ人1名が死亡した。

 また首相は次のように語った。「我々は、事実関係を調査するだけでなく、捜査・検証にあたる調査団の設置を望んでいたのだが、いずれにせよ歓迎する。我々は今回の調査が我々にとって、トルコにとって、そしてあの犯罪行為を拒否して連帯を示した全ての人たちにとって重要な次の3点に繋がることを切に願う。その3点とは、敵国イスラエルの抑制、同国首脳部の国際司法裁判所への召還、そして封鎖解除である。」

 ハニーヤ首相の以上の発言は、ガザのイスラーム大学の成績優秀者への祝辞のなかで表明されたものである。

 「国連の事実調査団には明確な活動で成果を出してほしい。また国連には占領の終結に向けて同じレベルで役割を果たしてほしい」とハニーヤ首相は話した。

(後略)

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