ジャザーイェリー司令官「ペトレアスのアフガニスタン赴任によってテロは増大するだろう」
2010年07月22日付 Mardomsalari 紙

イラン軍統合参謀本部の文化・国防宣伝担当副参謀長は、「アフガニスタンにペトレアスが赴任することで、テロは増加し、広範囲にわたるアメリカの敗北が決定づけられるだろう」と述べた。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、ジャザーイェリー革命防衛隊准将は米英の占領軍が長期にわたって無駄にアフガニスタンに駐留し続けていることに注意を促した上で、次のように述べた。「アメリカが豊穰なる中東地域に駐留し続ける黄金時代はすでに終わりを迎え、アメリカを地域から追放してしまえという考え方が、〔中東の人々にとって〕ポピュラーな文化になってしまった。それゆえ、アメリカ政府が成功をおさめる可能性はもはやないだろうし、アフガニスタンでアメリカの足下が炎に包まれる姿を、今から目にすることになるだろう。ペトレアスが赴任しても、炎の勢いは増すだけだ」。

 同司令官はさらに、「〔問題は〕こうしたアフガニスタン民衆の願望だけではない。NATO諸国ですら、このアメリカ人司令官〔=ペトレアス〕ときちんとした協力関係を築けるようには思えない。近くから観察すれば、アフガニスタンでの〔米とNATO間の〕対立激化をよく見て取ることができる」と述べた。

 軍統合参謀本部副参謀長はその上で、「ターリバーンやアルカーイダらが米英と親密に交際してきたという《テロの逆説》は、識者や地域の有力国にとって秘密でも何でもない。これ〔=アフガニスタン問題〕は、思慮深い行動を十分とることのできないアフガニスタン駐在の米軍高官たちが、解決できるような問題ではないのだ」と語った。

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( 翻訳者:留置彩加 )
( 記事ID:19796 )