「反イスラーム著述家が入信」独紙の嘘記事で信徒の間に混乱
2010年07月30日付 Al-Ahram 紙

■ メディアの陰謀:ドイツ人著述家ブローダー、イスラーム教に入信してはいなかった

2010年07月30日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

【ベルリン:マーズィン・ハッサーン】

 イスラーム嫌いで知られるドイツのユダヤ人著述家ヘンリク・ブローダーが、イスラーム教に入信したというニュースを報じた時、多くの通信社、新聞およびアラブのウェブサイトは深刻な間違いを犯していた。

 複数のアラブ紙がドイツの『ディ・ヴェルト』紙に基づいてニュースを掲載したのだが、同紙に掲載された記事は、インターネット版に掲載されたある種の風刺、あるいはドイツ流の皮肉の入った記事だったことに各紙は気づいていなかった。ニュースはイスラーム教徒たちの間に大きな混乱を招き、彼らの一部などはブローダー氏に対して祝福の言葉を送ったほどであった。

 記事によるとブローダー氏は「私はイスラーム教に入信した。私は真実を認識したのだ」と述べてイスラーム教への入信を表明し、『デア・シュピーゲル』誌で長年活躍したこの老練な著述家はベルリンのモスクで信仰告白を行ったとされている。やがてドイツのイスラーム教徒は、このジョーク記事の真偽を正し始め、一部の人々はそこに含まれているイスラーム批判に注意を喚起するようになっていた。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:19816 )