過去3ヶ月間で220の密輸組織を摘発
2010年07月26日付 Jam-e Jam 紙

商品・外国通貨密輸撲滅警察長官は、今年はじめの3ヶ月間で220の密輸組織を摘発し、逮捕者数が21,000人に達したことを明らかにした。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によれば、ザマーニヤーン大佐は昨日、記者団の前でこのように発表し、さらに次のように述べた。「昨年、商品・外国通貨密輸対策課の捜査官らは、全国で暗躍する密輸業者への対策として、広範な活動に従事した。その努力の甲斐あって、1,032グループを摘発し、87,000人の容疑者を逮捕した。容疑者から押収された商品の価値は、総額で6,500億トマーン〔=約650億円〕にものぼる」。

〔‥‥〕

 同大佐は続けて、「残念ながら、密輸業者の幹部らはあまり逮捕されていない。この現状をうけ、刑事警察は彼らの特定・逮捕に向けて、インターポールと必要な調整を行っているところだ」と指摘した。

 密輸撲滅警察長官はさらに、「昨年の最も多い密輸品目としては、衣類、AV機器、家庭用品、化粧品、煙草や織物などが挙げられる」と述べた。

アルコール飲料の密輸

 ザマーニヤーン大佐はまた、「その他の密輸品目としては、アルコール飲料が挙げられるが、これは特定の目的をもって国内に持ち込まれている。この問題に関する調査によると、国内に持ち込まれるアルコール飲料の生産期間は、ときに1ヶ月未満であることが分かっている。この事実が示すのは、密輸マフィアは国内の若者を標的にして、体制が奉ずるさまざまな価値に対抗しようと躍起になっている、ということである」と指摘した。

 同大佐は加えて「刑事警察による国境封鎖によって、われわれは商品密輸を抑制することができた。現在、密輸撲滅にあたっている刑事警察の特殊捜査班は、前科持ちの者たちを監視下に置いているところである」と述べた。

「ヤミの手」の関与

 治安維持軍刑事警察の商品・外国通貨密輸撲滅警察長官はまた、商品密輸に〔大物政治家やその縁者など〕「ヤミの手」が関与している可能性について言及し、「こうした者たちの特定・逮捕が、刑事警察の任務として特別に掲げられており、国境地帯での情報が警察の成功にきわめて重要な役割を果たすだろう」と述べた。

Tweet
シェア


関連記事(保育園を隠れ蓑にアルコール飲料を販売)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:加藤祐大 )
( 記事ID:19846 )