アフマディーネジャード、地域諸国への攻撃を目論むアメリカのシナリオの詳細を指摘
2010年07月29日付 Jam-e Jam 紙

マフムード・アフマディーネジャード大統領は今週の初め、アメリカによって計画された新たなシナリオの存在について明らかにしたが、同大統領は〔昨日〕再び、このシナリオの詳細について言及した。そのなかで大統領は、イランと周辺地域におけるその同盟者〔※シリアや、レバノン・ヒズブッラーのこと〕に対して、アメリカが取る可能性のある行動について、説明を行った。

 大統領は、「アメリカがイランに対して強力な宣伝戦を仕掛けるためのシナリオを書いたという、正確な情報を我々は得ている。ロシア大統領が〔私たちに〕語ってくれたこの話は、実際にはこの〔アメリカがシナリオを書いた〕劇の上演予告だったのである」と強調した上で、次のように語った。
このシナリオでは、彼ら〔=アメリカ〕は〔陰謀に〕大々的に関与することになっており、実際彼らは〔アミーリー氏など〕一部の人々を拉致し、アメリカに連れ去り、話を引き出してきた。彼らは『これは完璧な筋書きだ』と考え、強力な宣伝戦を始めている。様々な人々が、それについて噂をしている。それから彼らは、地域の一部諸国を侵攻し、我々に圧力をかけようと考えている。これがシナリオの全体像なのだ。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「彼らは私達の地域の一部の国々〔=エジプトなどの親米アラブ諸国〕と協力関係を作り、またイラン国内の一部の分子〔=反革命分子〕とも協力関係を作って、シナリオの実行に着手した」と付け加えた。

 プレスTVとの会見に臨んだアフマディーネジャード大統領は、イランは原子力爆弾製造に近づく技術を獲得しつつあるとの最近のメドベージェフ・ロシア大統領の発言に言及し、「我々は、このシナリオの見物人はアメリカとその同盟国だけであると考えている。すなわち、お金を払って劇を観に行こうとは思わないような世界の国々にとって、〔こんなシナリオは〕何の影響もないだろう。これは、我々に対する強力なプロパガンダにすぎないのである」と明言した。

アフマディーネジャード、米・イスラエルがシリアとレバノンを攻撃する可能性について言及

 政府広報サイトが伝えたところによると、大統領はまた、数日前の自身の発言を補うかたちで、イスラエルはシリアとレバノンの両国を攻撃する意図を持っていると指摘し、次のように述べた。「これは可能性ではなく、むしろ彼らはこれを実行しようと決意したのである。3ヶ月以内に、少なくとも〔イラン周辺の〕地域にある2ヶ国に対して、アメリカとイスラエルが何らかの作戦を実行することを決意したことを、私はここでお知らせする。これらのゲームは全て、シオニスト体制を救うためのものであることは明らかだ」。

 アフマディーネジャード大統領は、「もしそのような攻撃が起きた場合は、イランはこれらの国々を支援するのか?」との問いに対し、「必要ない。我々にとって、いかなる新たな軍事的行動でも、シオニスト体制が舞台の決定的敗者となるであろうことは、きわめて明白だからである。だから、我々は心配していないし、我々が支援する必要もないだろう。実際、支援とは〔世界の〕全ての国民に対して行われるものなのである〔‥‥〕」と明言した。

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( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:19859 )