国内で違法中絶行為が増加傾向に:中絶の最大の要因の一つは、望まない妊娠
2010年08月02日付 Jam-e Jam 紙

【社会部:マストゥーレ・バラーダラーン=ナスィーリー】統計はない。しかしこの問題への警告は数多い。そしてついに昨日、保健相が行動を起こした。国内の様々な人々によって無知なまま違法に行われている中絶に対して、同相は警告を発したのである。

 我が国では、イラン暦84年(西暦2005年)に国会で認められた「治療目的の中絶」というケースを除き、中絶は違法である。

 この法律よると、発達障害や先天的奇形が原因で母親に過度の負担をもたらすような病気を胎児がもっている、あるいは母体の生命を脅かすような病気を母親が抱えている、ということが3人の専門医の診断によって確定し、法医学によって認められた場合、〔胎児に〕魂が入る(妊娠4ヶ月)前であるならば、女性の同意があれば、治療を目的とした中絶は許可され、担当医が責任を問われたり、処罰されたりすることはない。

 法医学庁の発表によれば、この法律が可決されて以降、年間2000件以上の合法的な中絶が国内で行われている。しかし違法な中絶については統計がなく、ただ一度だけ、イブン・スィーナー研究所の医療倫理委員会メンバーのひとりがイラン暦1382年(西暦2003年)に、違法な中絶の件数をおよそ8万件であると発表したことがあるのみである。これまでのところ、この数字が公式に認められたことも、引用されたこともない。

〔中略〕

名誉への恐れ

 その一方で、次のような事実を隠すべきではないだろう。すなわち、残念なことだが、若者にとって結婚の条件が厳しいために、両親や家族の監督から離れた関係〔=男女の婚前交渉・私通のこと〕が彼らの一部で一般的になっている、という事実だ。

 こうした関係がもたらす倫理的・価値的帰結について、判断を下すことは差し控えるしても、こうした関係によって別の帰結、特に違法で危険な中絶が横行するようになっていることは事実であり、そのため若者たち、なかでも少女や女性に対する啓発がこれまで以上に必要となっているのである。

 産婦人科医のジャーネト・マフジューリー医師はこの問題について強調し、さらに国内での違法中絶の増加とその悪影響を警告して、「残念ながら、18歳から19歳の年齢層での妊娠件数が、国内で増加傾向にある」と述べている。

〔後略〕

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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:19902 )