ケルマーンで年間1万ヘクタールのピスタチオ農園が消滅:ここ数年の旱魃で
2010年08月03日付 Jam-e Jam 紙

過去13年間の旱魃と地下水位の低下によって、ケルマーン州の北部諸都市の経済・生活が水不足の危機に直面している。

 ここ数年来の降水量の激減により、ケルマーン、ラフサンジャーン、スィールジャーン、ラーヴァル、ザランドの各県では、多くのカナートが枯渇し、井戸も水源の急速な減少に陥っている。

 この間、これらの地域の〔水源の〕水位は数メートル低下しており、現在の地下水源では、この地方の飲料水、及び工業用水を十分まかなうことがまったくできない状態となっている。

 過去40年間の統計によると、イランの平均年間降雨量は250ミリメートルであるが、ケルマーン州に限れば134ミリメートルである。

干上がったピスタチオ農園

 ケルマーンのピスタチオ農園は、ラフサンジャーン、スィールジャーン、及びザランドの各県に広がっており、イランの非石油製品の輸出収入、そしてケルマーン州経済は、これらの地域の農園で収穫されるピスタチオに依存している。

 しかしここ数年、この地域の農業を襲った水不足によって、年間1万ヘクタール以上のペースでピスタチオ農園が再生不能なまでに干上がっており、ピスタチオの栽培・収穫・販売で生計を立てている多くの人々の生活が危機にさらされている。

 ザランド及びクーフバナーン選出の国会議員であるホセイン・アミーリー氏は、次のように述べている。「水不足という点では、ケルマーン州北部地域のなかでも、ザランド平原が最悪の状況にある。現在この地方では、農業・果樹園経営の維持のために地下300メートルから水を汲み上げている」。

 アミーリー議員はまた、この地域の人々の主な収入源は、農業とピスタチオで成り立っていることを指摘した上で、「地下水の水位低下による農業用水の塩分上昇は、ピスタチオの木の枯死を招いている。また機械化された灌漑の利用〔‥‥〕も、水分中における塩分濃度の上昇により困難になってしまっている」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:19903 )