イラン、二基の新型ミサイル実験を実施:国防相「長距離対空防衛兵器の生産を計画」
2010年08月18日付 Jam-e Jam 紙

国防軍需相は、「我々は軍事製品の提供を受けるにあたり、他の国に期待するようなことはなくなるだろう〔=軍事物資の自給自足が達成できるだろう〕」と語り、「我々は欲しいものはどんなものでも、自国内で生産するつもりである。現在、国防省は長距離対空防衛システムの製造を計画しているところだ」と述べた。

 ファールス通信によると、アフマド・ヴァヒーディー司令官は昨日、モルダード月31日〔西暦2010年8月22日〕の「防衛産業の日」を目前に控えて行われた初めての記者会見のなかで、「同日、国防省の新たなプロジェクトが複数開始される予定だ」と語った上で、「これらのプロジェクトの一環として、『ギヤーム』〔※「最後の審判」の意〕、及び『ファーテフ110』(第三世代)〔※ファーテフは「征服者」の意〕という名の二基の新型ミサイルの実験を行う予定である。ギヤーム・ミサイルは液体燃料を、ファーテフ・ミサイルは固形燃料を使い、前者は短距離、後者は中距離ミサイルである」と述べた。

〔中略〕

 ヴァヒーディー氏は、無人ジェット機「キャッラール」〔※勇士の意で、初代イマーム・アリーのこと〕プロジェクト〔のお披露目〕も、国防省がモルダード月31日に予定している最も重要なプログラムの一つであるとし、「このプロジェクトは同日にお披露目が行われる予定である。詳細については、近々イラン国民にお知らせするつもりだ」と語った。

 国防相はさらに、「われわれは『防衛産業の日』に、イラン・イスラーム共和国に対する制裁は何の効果もなく、それどころかより経験豊かで、鍛えられ、自給自足的な存在として、われわれを発展の道へといざなうものであるということを〔世界に〕見せつけることになるだろう」とも語った。

 同氏はまた、ロシアによる対イランS-300売却契約について、質問に答えるかたちで、「我々は依然、S-300の納品を〔ロシア側に〕求めている」と語りつつ、「とはいえ、われわれも長距離対空防衛システムの製造を〔独自に〕計画している。我が国の専門家集団の能力・知識を考えれば、このこと〔=長距離対空防衛システムの自主開発〕は十分可能だ」と指摘した。

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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:20031 )