エジプト財務省、職員への機会均等啓発セミナーで古代エジプト時代の男女同権を強調
2010年08月27日付 Al-Ahram 紙

■ ファラオ時代の女性はなぜ平等を要求しなかったのか?

2010年08月27日付『アル・アハラーム』紙(エジプト)HP家庭面

【サウサン・アル=グンディー】

 古代エジプトの女性は、法律においていかなる差別も受けなかったし、また権利を要求し、NGO団体を通じて平等を訴える必要もなかった。

 同様に、古代エジプト女性は平等の基準が適用されているかどうかを確認したり、ジェンダー問題を定義したりする部会も必要なかった。古代エジプト女性は、職業であれ結婚であれ、選択の自由を持ち、完全な法的能力と、権利と義務における平等を享受していた。それは女性の人権について声高に宣言する多くの先進国の女性たちをも凌ぐほどであった。
 
以上は財務省の機会均等部会が開催したセミナーの要旨である。機会均等部会とは、財務省管轄の部署における機会均等プログラムをフォローアップするための部会であり、その対象は98の部署に及ぶ。

機会均等部会のラガーア・ムハンマド・マンスール部長は今回のセミナーの目的について、帰属意識を新たにすることと、平等は古代エジプト人が実践し、その上に文明を打ち立てた基本的な特徴であるということを確認して、古代エジプトにおける社会的公正と機会均等という概念の適用について認識することにあると語った。さらには人権の最新概念を認識するという点で古代エジプト人は先進的であったということを省庁の職員に啓発・教育し、正しい知識を提供できる専門家の協力を得て古代エジプトについての誤ったイメージを修正することだとも述べた。こうしたことは、向上を実現するために欠かせない帰属意識と忠誠心とを強化することになるのだという。

(後略)

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:20082 )