「問題冊子を開いたかどうかも疑わしい」―公務員試験カンニング疑惑
2010年09月10日付 Radikal 紙

公務員試験カンニング疑惑の真相を明らかにするため、満点を取った受験者の問題用紙を調べた高等教育機構調査委員会は、一部の受験者は問題用紙に、計算の下書きなどが全くなく、まっさらのままで満点を取っているということを明らかにした。

高等教育機構(YÖK)調査委員会は、公務員試験(KPSS)で満点を取った受験者らの問題用紙を一部一部調べた。その結果、数学の問題の途中計算が全くなされていないこと、他の問題も、用紙に下書きなど何も記入されていないことがわかった。満点の受験者のみならず、高得点の者や疑わしい者の問題用紙もチェックした。

手から手に渡った
高等教育機構(YÖK)関係者は、調査委員会はカンニングを行った可能性の高い受験者に対し、包括的な調査を行っていると話し、以下のように述べた。
「疑わしい受験者に関する、極めて慎重かつ綿密な調査を行っている。(試験問題の)コピーが手から手に渡ったために多くの問題用紙を調べることになった。一部一部をよくチェックして、それぞれを照会している。しかし、そこで分かったことは、信じられないようなものである。疑わしい受験者は、満点をとっているが、問題用紙に下書きなど、なにかを記入した形跡がないのだ」。

数学の問題用紙すら、まっさら
「言語能力問題はさておき、数学すら下書き計算など全くされずに全問正解している。バイラムの間も休まず調査しており、もうそろそろ真相を明らかにしたい。全ての情報は検察と共有している。検察からの返答でも、もしカンニングしたものが何人というように絞られたら、その者達の試験だけ無効にすればいい。しかし事態は、収拾がつかないほど多くの人を巻き込み、試験前になされるべき状況があるなら、試験全体を無効にせざるを得ない。我々の目的は、無実の人々の権利を侵害しないことである」

「大学入試センター(ÖSYM)改革の機会である」
高等教育機構(YÖK)会長のユスフ・ジヤ・オズジャン教授は、息子のカアンさんの第15歩兵教育旅団司令部での宣誓式のため、アマスヤに来た。オズジャン教授はここで記者団からの公務員試験(KPSS)や高等教育移籍試験(YGS)のカンニング問題に関する質問に答え、以下のように答えた。「捜査は続いています。大学入試センター(ÖSYM)は実に長い間、改革など何もなされずに存続していた組織ですから、これはいい機会だと思っています。大学入試センター(ÖSYM)の組織を再度見直し、新たな形を与える試みを始めました。捜査が終わる頃に合わせて、我々も、こうした考えに基づく試みを終えることができればいいのですが。大学入試センター(ÖSYM)は単に大学入試にのみ関わることになります。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:20127 )