バイラムの贈り物!―イスタンブルのクナル島に「ディンク公園」
2010年09月10日付 Radikal 紙


共和人民党(CHP)党員でアダラル市長のファルサコールの試みにより、クナルにある児童公園は「新聞記者フラント・ディンク児童公園」と命名された。

CHP党員のアダラル自治体市長は、公正発展党(AKP)党員の市議らの支持も得て、暗殺されたアゴス紙編集主幹フラント・ディンクの自宅があったクナル島にある名前のない児童公園を「新聞記者フラント・ディンク児童公園」と命名した。公園は明日開園する。こうして、一人の市長により初めてフラント・ディンクの名前が場所の名前となった。

アダラルのCHP党員で市長であるムスタファ・ファルサコールは、クナル島に住人であったディンクの名前を通りあるいは地区につけてはどうかと考えた。ファルサコール市長は、市議会に提案し、考えを表明した。あらゆる名称の変更にはイスタンブル広域市(İBB)の承認が必要なため、ディンクの名は名前のない場所に付けることが決められた。そこで島で漁業組合の向かいにある児童公園が議題にあがった。

先週の月曜日(6日)の会合で市議会は、提案を議決し、公園を新聞記者フラント・ディンク児童公園と命名した。ディンクの妻であるラケル・ディンクも参加して明日(11日)13時に公園は開園する。ファルサコール市長は、ディンクの名前がアダラルの子どもたちにあるべき姿を示すだろうと述べている: 「ディンクとは、私が以前、アダラルで郡長をしているときに知り合いました。貴重な新聞記者でよい愛国者でした。彼が悲しい事件の結果亡くなったことは、アダラルで深いトラウマの原因となりました。彼のような重要な人物の名前をアダラルで活かさなければならないと考えています。ディンクは子どもたちを愛しました。彼は人間愛で満たされていました。彼の名前を公園で見る時には子どもたちも幸せであるでしょう。少なくとも彼らにあるべき姿を示してくれるでしょう。」

ファルサコール市長の国際関係と文化芸術の筆頭諮問役であるラッフィ・ヘルモン・アラクス文化事業局長は、フラント・ディンク児童公園と同時に、やはりファルサコール市長の希望でアルメニアのセヴァン市と「姉妹都市」提携に向けて一歩を踏み出したと述べている。

一方で、フラント・ディンクの名前は、はじめて場所に名付けられたことになった。昨年、イスタンブル広域市議会メンバーのCHP党員らは、シシュリにあるエルゲネコン大通りをフラント・ディンク通りに名前を変えるよう提案していた。しかし、2009年2月8日の会合でCHP党員らの提案はAKP党員らによって否決されていた。

アダラルのCHP党員である2人の市議、ラッフィ・ヘルモン・アラクスとアリ・エルジャン・アクポラットは今年の初めにビュユクアダにある市庁舎の側にあるエヴレンの森を「自由と民主主義公園」に変えるよう議案を提出した。提案は議会でAKP党員の議員らも加わり満場一致で可決された。しかしこの決定はイスタンブル広域市によって差し戻されていた。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:20138 )