バルバロス(赤ひげ)の生涯、3Dアニメ化へ
2010年09月11日付 Radikal 紙


バルバロス・ハイレッティン・パシャの物語が全39編、各24分ずつの構成からなる3Dアニメとなってシリーズ化される。

オスマン海軍の有名な提督の一人バルバロス・ハイレッティン・パシャの物語が全39編、各24分ずつの構成からなる3Dアニメとなってシリーズ化される。
アニメ映画では、ファーティフ(メフメト2世)、ヤヴズ(セリム1世)、そしてカーヌーン(スレイマン1世)の各時代のオスマン帝国と世界各国との関係や歴史的に有名な城塞や艦隊なども登場する。
アニメ映画化プロジェクトを企画したマーヴィ・アーチ映画プロダクション社のアンカラ支社長ミフリイェ・ハカン氏はアナトリア通信に対して、「バルバロス計画」が文化観光省の支援のもとで実現したと説明した。
映像記憶技術を駆使してトルコ語と英語で作製されているこのアニメシリーズは、本来海賊であったバルバロスが海軍提督にまで登りつめる人生を描いているとするハカン氏は、「さらに3人の偉大なスルタンの治世下で、オスマン帝国は世界の国々と、またその時代の名だたる国王や女王とどういった関係を持っていたか、また歴史に名の残る艦隊や城塞も脚本の中に盛り込まれています」と続けた。


ハカン氏は24分間ずつ39編におよぶアニメシリーズとして計画されていることも明らかにし、「ほぼ10本の長編映画だと言えるでしょう。完成には29カ月ほどかかるこのプロジェクトは3シーズンの放映を予定しています」と述べている。

■「一般視聴者むけに」

脚本を書く際には、小学生をはじめ、一般の視聴者や世界中の世論にむけてということを心がけたと述べるハカン氏は、「オスマン文化の素晴らしさ、他の国々との経済、政治、社会、そして軍事的関係、あるいはその時代の皇帝、王、スルタンらとの関係、各国間の戦争や城塞、艦隊、歴史的に有名な陸と特に海での戦いが、血生臭いシーンは避けつつも、史実に基づいたかたちで脚本に仕上がりました」と話す。

ハカン氏はまた、プロジェクトにはアニメ以外にも、子供向けのカードゲーム、カセットゲーム、コンピュータゲーム、さらにはウェブサイトも含まれていると話しており、プロジェクトに国民教育省や交通省、海事担当部局、海軍をはじめとする海事に関わるほとんどの機関、官公庁の支援を得るために努力を続けていると述べた。同氏は、このアニメは2011年秋に放映されることになっているという言葉で締めくくった。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:20142 )