9名死亡ハッキャーリーの地雷テロは、PKK内部抗争か
2010年09月18日付 Hurriyet 紙

ハッキャーリのゲチトリ村近郊で、ミニバスの運行中、道に埋められた地雷が遠隔操作によって爆発した結果、9人の市民が死亡し、子供を含む4人が負傷した。このテロ攻撃は、テロ組織でここしばらく問題となっている「リーダー」抗争に関係することが明らかにされた。

攻撃は、シリア国籍で、昨年テロ組織の武装集団のトップの座から遠ざけられたフェフマン・ヒュセインの部下たちによって行われたということが明らかにされた。

治安部隊の行った技術捜査の結果、ハッキャーリにおける地雷爆発は、その地域で活動する、コードネーム「マシロ」ことベディルハーン・アボをリーダーとするグループによって起こされたことが明らかにされた。このグループは、テロ組織の過激派「シャーヒンレル」のリーダー、シリア国籍で、コードネーム「バホズ・エルダル」をもつ、フェフマン・ヒュセインと関係があることが知られている。

テロ組織の一方的な「停戦」決定が終わる4日前、テロ組織内部で、武器を放棄することに反対し、過激さを増そうとするフェフマン・ヒュセインをリーダーとする「根っからのPKK」が、トルコで9月12日の国民投票の後に、諸問題が民主化過程において、解決に向かう環境を妨害することを目的としていたことがわかった。

テロ組織PKKの首脳らのうち「ジェマル」というコードネームのムラト・カラユランとシリア国籍であるフェフマン・ヒュセインの間のリーダー抗争は、テロ組織のリーダー、アブドゥッラー・オジャランの協力で、昨年(2009年4月15日)、テロ組織の武装集団(HPG)のリーダーであるフェフマン・ヒュセインが権力の座から退くことで決着していた。

「バホズ・エルダル」というコードネームをもち、シリア国籍であるフェフマン・ヒュセインが、「カンディルの指示を聞かず、特にトルコの内部で市民をターゲットとしたテロ行為のために、組織の政策にダメージを与えた」として権力の座から降ろされると、代わりにムラト・カラユランの一味として知られるもう一人のシリア人、「ソフィ・ヌレッティン」というコードネームのヌレッティン・ハレフ・アル・ムハムメドがその座についた。

テロ組織の武装集団の上層部で行われたこの交代劇は、組織の内部において、フェフマン・ヒュセインの側近たちによる反発を生んだ。交代の後、トルコとイランのテロ組織で内部抗争がおこり、何人かの組織の幹部がこの争いで命を落とす一方、フェフマン・ヒュセインと共に行動を起こした組織の幹部らはカンディルに呼び出され、厳しい尋問を受けた。組織の外部に漏れないようにするため、多大な努力が費やされた「リーダー抗争」は、無線通信からもれ、組織から逃げ出す人々を増加させた。

テロ組織の専門家らは、テロ組織において、「停戦」決定を行った人々と、ハッキャーリにおけるテロ行為を行った人々は、PKKにおいて異なったグループの人々であることを明らかにし、過去にディヤルバクルの塾の前でおきた爆発、バトマンにおける3人のBDP議員の地雷の爆発に巻き込まれての死といった事件が、テロ組織でおきている内部抗争の影響であると述べた。

ラマザン月の前に、クルド系市民の反発に怯んだテロリストのムラト・カラユルンのグループのカンディルの指導者は、9月20日までの一方的な「停戦」決定を発表したにも関わらず、ハッキャーリの南のイラクの北の地域で力を持っている人々のうち、フェフマン・ヒュセインの一味として活動している「マシロ」というコードネームのベディルハーン・アボにつながるグループのPKKの人々が、ハッキャーリの中心で、ハジュ・サイト・モスクのイマーム、アジズ・タンを、「組織の過激な政策を支援しなかったこと、そして山にいる若者たちに武器を捨てる呼びかけ」をしたために、殺害したことを明らかになった。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:20195 )