ヨーロッパで活躍するトルコ系選手
2010年09月18日付 Hurriyet 紙

ヨーロッパの舞台で活躍するトルコ系サッカー選手の数は40人となり、移籍金(bonservis)も1億4000万ユーロを越えた。世界的に有名なレアル・マドリードへ移籍したメスト・エジルもその中の一人であり、短期間で移籍金の金額を2700万ユーロに引き上げた。トルコ系選手の広がっているヨーロッパ諸国の数は11に達した一方で、ドイツのブンデスリーガで多くのトルコ系選手がユニフォームを着ている。

近年、ドイツのブンデスリーガで活躍するトルコ系サッカー選手に、(トルコの)スーパーリーグからヨーロッパに移籍した選手が加わり、大陸では40名のトルコ系選手が活躍をはじめた。ヨーロッパ舞台のトルコ系選手の総額も1億4000万ユーロを越えた。レアル・マドリードはメスト・エジルの移籍に際して1500万ユーロを支払い、この若い選手の金額はすでに2700万ユーロにまで増加した。エジルはヨーロッパ舞台で最もが高額なトルコ系選手である。最年少選手はフランクフルトのユニフォームを着る17歳のアイクト・エゼル(オゼル)である。

■11カ国で活躍するトルコ系選手

メフメト・トパル、ギョクデニズ・カラデニズ、ファーティフ・テッケ、トゥンジャイ・シャンルらはトルコ国内からヨーロッパ進出の道を掴んだ。一方、ハミト・アルトゥントップ、メスト・エジル、ヌーリー・シャーヒン、セルダル・タシュジュといったスター選手たちはヨーロッパの強豪クラブで育ち、活躍を始めた。今シーズン、あらゆる記録をエジルが破った。トルコ系サッカー選手はヨーロッパの11の国で活躍しているが、ドイツ、スペイン、イングランド、オランダ、ベルギーに特に多くなっている。

■1000万ユーロ以上の契約

ヨーロッパで戦うトルコ系選手のうち、4人の選手の金額は1000万ユーロを超える。最高額選手としてはメスト・エジルにヌーリー・シャーヒンが続く。ドイツのボルシア・ドルトムントのユニフォームを着るヌーリー・シャーヒンの移籍金は1300万ユーロだという。シュトゥットガルトで戦うセルダル・タシュジュは1200万ユーロ、パリ・サンジェルマンへ移籍したメブルト・エルディンは1050万ユーロである。

■急速に上昇するトルコ系選手の移籍金

ヨーロッパでプレーするトルコ系選手の移籍金は急速に上がっている。およそ2年前に9000万ユーロであった移籍金が、現在では1億3000万ユーロにまでなっている。2008年より以前はヨーロッパで最年少のトルコ系サッカー選手であったイルカイ・ギュンドアンは、移籍金が2年で345万ユーロ上昇した。将来有望とされる彼の現在の移籍金は350万ユーロだ。ヨーロッパでプレーするトルコ系サッカー選手の数も急増している。2年前に30人だった諸リーグで、現在は40に近い選手が戦っている。

■海外で最も長く活躍したのはトゥガイ・ケリモール

元ガラタサライの選手のうち、ナショナルチームのメンバーであったトゥガイ・ケリモールは、1999年にスコットランドの強豪チームであるグラスゴー・レンジャーズに130万ドルで移籍し、海外進出を果たした。サッカー選手としては高齢であるにもかかわらず、さらにその後イギリスのブラックバーンローバーズでプレーした。彼はこのチームで何年もキャプテンも務め、39歳までこのチームのユニフォームを着た結果、海外で最も長い期間プレーしたトルコ系サッカー選手となった。

■トルコ系サッカー選手のヨーロッパ進出

2000年UEFAカップで優勝したガラタサライは、トルコサッカーのヨーロッパへの扉を開いた。ガラタサライの選手だけでなく、他の上位チームの選手たちもヨーロッパへの道を掴んだ。最初の移籍はハカン・シュキュルであったが、トゥガイもグラスゴー・レンジャーズへ、フェネルバフチェのタイフンはスペインへ移籍した。この流れは、(監督の)ファーティフ・テリムのイタリア行きへと続いた。イタリアの強豪チームであるインテルはエムレ、オカンと契約した。さらにベシクタシュはニハトをスペインのレアル・ソシエダに放出した。2003年のチャンピオンシップの後、ベシクタシュはイルハン・マンスズをも日本の神戸のチームに譲った。

■トルコ以外のナショナルチームでの活躍

トルコ系サッカー選手の金額は戦っているリーグとユニフォームを着るナショナル・チームによって変化する。ドイツのトルコ系選手の多くがトルコのナショナルチームを選ぶ一方で、一部はドイツ、オーストリア、スイスのナショナルチームのユニフォームを着る。ドイツのクラブはトルコ系選手によって重要な収入を得ている。

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:20199 )