まもな締結のくEU韓国関税同盟、トルコに打撃?
2010年09月19日付 Milliyet 紙

EUと韓国間で、10月6日に結ばれる予定である自由貿易協定がトルコにマイナスな働きをすると報じられた。

「EUニュース」のインタビューに答えた専門家らは、トルコにとって最も重要な2つのセクターである自動車と繊維分野において、1996年にトルコがEUと結んだ関税同盟協定の下、トルコが得た全ての利益が、EU韓国自由貿易協定の後に消えてしまうであろうと述べている。専門家らが「EUニュース」に語ったところによると、EU韓国自由貿易協定はトルコに多大なる影響を与えることなる。トルコと韓国間には自由貿易協定がないために、韓国の商品がトルコにEUを通して関税なしで入ってくる一方、トルコの商品は、韓国がトルコと自由貿易協定を結ぶ交渉に積極的でないために、韓国に関税付きで入っていくとのことである。

■(96年にEUと結んだ)関税同盟よって得られたメリットは1つずつなくなる

一方、この専門家は、トルコと韓国の間でも自由貿易協定交渉の最初の交渉が行われたものの、トルコがEUとの関税同盟で得たメリットは一つ一つ失われつつあるとしている。専門家らは、さらに、韓国が2011年度以降、EU市場に関税ゼロで自動車産業製品を入れるため、韓国の自動車産業がトルコで投資をする意味がなくなくなるだろうと述べている(訳者注:ヒュンダイは現在、トルコで生産をしている)。

ニュースによると、これとは別に、EUは予定通り2011年7月に韓国に市場を解放するために、EU加盟諸国との間に、自由貿易協定を補強するような一時的な妥協を結ぼうとしているという。これにより、イタリアは自国の自動車産業保護のために、6ヶ月の猶予期間を与えられた。ステフェン・ファンアッケレ欧州連合理事会今期議長D兼ベルギー外相は、会見において、韓国と自由貿易協定を締結することはEU企業がアジア市場に開かれるために重要なステップであり、韓国やヨーロッパにおける生活水準や雇用状況が改善することに繋がるであろうと述べている。

ヨーロッパの商品が2011年7月1日より、韓国市場に自由に入ることになるとする報道では、EU諸国の外相らは、協定が2011年7月1日に施行することに関し、欧州議会の承認を条件に合意したと報じている。報道は、さらに次のように続く。

「この法案は競争力の弱いヨーロッパ企業に対する保護も含んでいる。協定は、10月6日にブリュッセルでEU・韓国首脳会合の際に署名される予定である。協定によれば、工業、農業両分野における関税障壁を今後5年以内に98.7%撤廃することを双方に義務づけ、その進捗状況は、共同で設立されるEU-韓国貿易委員会によって調査され、その結果は報告される。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:20204 )