ブルサ近郊のカラバシュ・テッケでセマー(旋舞)、毎日公開
2010年09月20日付 Yeni Safak 紙

1500年代にヤクプ・チェレビに建設され、その後長い間活動をおこなっていなかった聖カラバシュ修道場が再建され、連日セーマ(旋回舞踊)を催す文化発信地となった。修道場でブルサ県メヴラーナ文化普及・活性化協会のメンバーによるボランティアで実現されたこの催しは、世界中から訪れる外国人旅行客の関心を集めている。

カラバシュ修道場は、ヤクプ・チェレビによって建設され、同氏が書き記した「カラバシュのタジュウィード(コーラン正誦法)」という書名に因んで、「カラバシュ」という名となった。この歴史的な修道場は、86万7000リラ(約4942万円)をつぎ込んでオスマンガズィ市が再建した。再建を終えた聖カラバシュ修道場は、同地を代表する文化として切り離すことのできないメヴレヴィー文化が息づく場所として、催しを行っている。旋舞は強い要望により毎晩無料で行われ、中に入りきれなかった見物客は庭に設置されたスクリーンでプロジェクターにより映し出られた公演を楽しんでいる。ブルサ県メヴラーナ文化普及・活性化協会のジャフェル・アルタイ代表は、歴史と文化の点から、オスマンガズィ市の最も価値ある建築の1つであると言える聖カラバシュ修道場におけるセマー(旋回舞踊)公演が、特に外国人観光客の興味を引いていると話した。メヴラーナ文化をトルコおよび世界に広めたいと話すアルタイ代表は、「私たちは1 年中セマーを催している。公演は無料で、さらに訪れた人には無料でチャイを提供している。また、セマーゼン(旋舞団員)全員は職を持っている。無職の者はボランティアとして団員に受け入れていない。セマーを踊りたいと希望する人は、まず社会で職、仕事を得る必要がある。その後ボランティアとなった人たちをセマーの教育対象としている。約40人のセマーゼンがいる。交代制で毎晩ステージに立っている」と述べた。セマーをその起源に忠実に人々に伝えるため努力を惜しまないと語るアルタイ代表は、セマーを踊る人、イラーヒ(神を讃える詩)を詠う人、サズ演奏楽団の団員など協会のメンバーが職を持っていると話した。セマーゼンたち全員が公演の報酬をもらっていないことを強調したアルタイ氏は、「私たちのセマーゼンには、労働者、公務員あるいは商人もいる。シミット売り、コック、施盤工、宝石商、公務員、労働者、さらに小学生もいる」と語った。アルタイ代表は、毎月チャナッカレ・ガリポリのメヴレヴィーハーネでも旋舞を催していると述べた。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:20211 )