9人死亡のハッキャーリ地雷事件、PKK・カンディルキャンプを揺るがす
2010年09月24日付 Radikal 紙

アナトリア通信は、ハッキャーリのゲチトゥリ村付近をミニバスが走行中に、道路に設置された地雷が遠隔操作により爆発した結果、9人の国民の死に帰結した事件が、テロ組織PKKに不安を起こしたと伝えた。

ハッキャーリでの攻撃が自身に「ショックな影響」を与えたと述べたアブドゥッラー・オジャランは、弁護士の仲介で出した声明で、組織内部に、他の国々に仕え、「村人の復讐」と称して行動する隠れた敵がいることを指摘し、停戦と民主化プロセスをサボタージュすることを目的にこの攻撃が行われたのかもしれないという方向性の見解を明らかにした。この結果、カンディルにいるテロ組織指導部が行動を起こした。

組織の指導者の一人、ムラト・カラユランの命令で、ハッキャーリでの流血を伴う攻撃に関して組織内部で取り調べが始められた。これにおいて、流血を伴う攻撃を命令したと主張され、事件の有力な実行者と見られるシリア国籍のテロリスト、コードネーム「バロズ・エルダル」のフェフマン・ヒュセインがカンディルで取り調べられたことが明らかになった。

■フェフマン・ヒュセインは死刑執行を恐れている
死刑執行の恐怖を感じているフェフマン・ヒュセインが、テロ組織の頭目オジャランへの忠誠を語ったこと、組織の停戦決定に反する、取り調べを受ける原因となるような行動は慎んだと主張したことが伝えられた。

フェフマン・ヒュセインはハッキャーリ地方で彼に従って活動していた「マスィロ」のコードネームを持つベディルハン・アボとその一派を非難し、ハッキャーリ・メルケズ・ハジ・サイト・ジャーミィのイマーム、アズィズ・タンと、シュルナク県イディル郡で名誉イマームを務めたエミン・ハゼルの殺害、そしてシェムデンリのデレジクでカスム・エルバシュと言う名の人物が所有するミニバスに爆発物が仕込まれた事件に関して、「自省」を行ったことが伝えられた。

■「ハッキャーリ出身の実行犯はイランへ逃げた」と主張
一方で、ハッキャーリ攻撃を実行したと主張されているグループのリーダー、ベディルハン・アボもカンディルに呼ばれたが、「死刑執行」される不安からカンディルへ行かなかったことが主張された。このテロリストがイランへ逃げたという情報もあると述べられた。

テロ組織内でムラト・カラユランとフェフマン・ヒュセインとの間で起きたリーダー争いの結果、テロリストの頭目アブドゥッラー・オジャランの支持も得て、昨年(2009年4月15日)、テロ組織の武装幹部のリーダーであったフェフマン・ヒュセインは「カンディルの命令を聞かずに、特にトルコ国内の市民を標的として流血を伴う攻撃を仕掛け、組織の方針を害した」ことを理由にその任務を解かれており、代わりにテロリスト、ムラト・カラユランへの忠誠で知られる、シリア国籍のコードネーム「ソフィ・ヌレッティン」、ヌレッティン・ハレフ・アル・ムハッメドがその後任となっていた。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:20242 )