3児童行方不明事件、臓器売買マフィア関与の疑い
2010年09月29日付 Milliyet 紙

カイセリ県タラス郡で、昨年9月21日ラマザンバイラムの2日目に、お菓子をもらいに外出した後行方不明になった3人の子どもの手がかりがどこにも見つからない中、スィヴァスにある刑務所である囚人が書いた告発状を受け、検察官が捜査に乗り出した。カイセリ警察署に宛てて書かれた手紙には、3人の児童は臓器マフィアに誘拐され殺害されたと書かれている。

カイセリ県で昨年ラマザンバイラムの2日目に、お菓子をもらいに家から出かけたアフメト・トゥナ・テキン(7)、弟のディルルバ・テキン(6)、同じアパートに住んでいたトゥルカン・アイ(11)の行方が1年以上もの間わからなくなっている。捜索活動が続けられる中、昨日スィヴァス共和国検察庁に1通の告発状が届いた。手紙には行方不明の児童は、臓器を取られた後ユーフラテス川に投げ捨てられたと書かれてあり、この手紙を受け、広範囲の捜索活動が開始された。この不可解な手紙は、誘拐事件の目撃者であると主張する、現在刑務所で服役中のカイセリ出身の囚人により書かれたものであることがわかっている。

■手紙をカイセリへ送ってほしいと言った

スィヴァスに住むフラト・ユルドゥズ氏は、友人のラマザン・ウトゥシュ氏と共に刑務所で服役している兄ハムディ・ユルドゥズに会うため、先週スィヴァスE刑務所に面会に行った。面会中、フラト・ユルドゥズ氏に近づいたある囚人が、「お前に手紙を渡したら、カイセリへ送ってくれるか」と訊いた。手紙を受け取ったユルドゥズ氏はその手紙を郵便に出す前に、気になって友人と中を開け読んだ。ユルドゥズ氏は手紙を読み驚き、その手紙を持って共和国検察庁へと向かった。検察庁は手紙を調査した後、フラト・ユルドゥズ氏とラマザン・ウトゥシュ氏の証言をとり、事件に関する捜査を開始した。


■手紙には何が書かれていたか

刑務所で「殺人」の罪により無期懲役を受けているカイセリ出身のある囚人は、「カイセリ県警察署へ」と始まる手紙で次のように続けている。

「私は長い間スィヴァス刑務所に服役している者です。良心の呵責を感じ、もはや眠ることもできません。私が刑務所から出ることはもはや不可能です。ですから、良心の呵責から解放されたいと思っています。カイセリで昨年行方不明になった3人の児童は、3人により誘拐され、臓器を抜き取られた後、遺体はユーフラテス川へと投げ捨てられました」

共和国検察庁は手紙の差出人である囚人を特定するため捜査している。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:20276 )