イラン天然ガス、ナブッコ・パイプラインへの供給検討へ
2010年09月30日付 Hurriyet 紙


エネルギー天然資源省タネル・ユルドゥズ大臣は、イラン産天然ガスが必要条件を満たしたならば、ナブッコ・プロジェクトを進める上でオールタナティブな供給選択肢となりえると述べた。

イスタンブルで開かれた黒海エネルギー及び経済フォーラムの一環で記者会見を開いたユルドゥズ大臣は、昨日、このフォーラムの開会式でタイイプ・エルドアン首相が述べたナブッコに関係する問題点は、改めて首相から大臣に対し指摘された問題点だったと述べた。

ユルドゥズ大臣は、エルドアン首相の「ナブッコを進展させる為に産出国へ働きかける事が必要だ」という発言は、直接「イランからガスを買う」という意味ではないと、説明した。

「ナブッコを全くの商業的なプロジェクトとして捕らえるなら、ガスの種類は問わない事が大切だ。しかし、首相の発言を、直接、そう受けってはいけない」とユルドゥズ大臣は述べた。しかしながら、エネルギー問題は国際関係ぬきに考察することは不可能で、この二つの面をともに考えるべきで、それが正しいやり方だと述べた。

条件が整ったならばイランが、ひとつのオールタナティブだとするユルドゥズ大臣は、「この議論は、ナブッコのロードマップに問題を発生させうる。しかし、ナブッコは、天然ガス輸送のためのプロジェクトである。ガスがあればナブッコを通って輸送される。その際の産出国はパイプラインの所有者やプロジェクトの共同参加者である必要は無い」。

ナブッコかライバルであるITCIか、いずれに建設の優先権が付与されるかは供給側の国が決めることになるとするユルドゥズ大臣は、実現可能性の検討が、この決定に影響を与えるだろうと述べた。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:20284 )