大統一党、アヤソフィアでの礼拝求め、裁判辞せず
2010年10月05日付 Zaman 紙


スメラ修道院が礼拝に解放されたのをうけ、文化観光省にアヤソフィアでの礼拝を申請していた大統一党(BBP)は、請願書の返事を受け取っていない現状に鑑み、この件を行政裁判所に訴える方針だ。大統一党は、否定的な返答を得た場合には法廷闘争を辞さない考えだ。

スメラ修道院とヴァンのアクダマル教会で礼拝が行われたことを例に挙げ、大統一党はアヤソフィアでの礼拝にむけ裁判を辞さない姿勢である。

大統一党のバイラム・カラジャン・イスタンブル県支部長は、アンカ通信社に行った発表で、請願書に対し依然返答がされていないことに触れ、イスタンブル県文化観光長と再度面会をする予定だと述べた。カラジャン支部長は「否定か肯定」のどちらの答えももらえない場合、法律では一ヶ月以内に決定が知らされなかったことになり裁判所に訴える権利が発生すると述べ、「この我々の権利を行使し、裁判所に訴えるつもりだ」と語った。

カラジャン支部長は、国から許可が得られない、すなわち決定が否定的な場合には裁判も辞さないと述べ、「我々は裁判所からアヤソフィアでの礼拝の許可を求めます。それでも私たちに否定的な返答がなされるならば、結果を得るまで法律による解決の道を模索します」と語った。カラジャン支部長は次のように続けた。

「アヤソフィアの位置づけとスメラ修道院の位置づけは同じです。双方とも博物館であり、"文化遺跡に認定されています。この国で生活しているキリスト教徒の申請は、文化省によって検討され、礼拝の許可が与えられています。ご存じの通り(スメラ修道院のある)マチカ市にはキリスト教徒の人口はいないにも関わらずです。我々もこう言えると思います。憲法第2条にトルコ共和国は世俗国家であると強調されていて、世俗的な政府はどの信仰に対しても平等でなければならない。裁判所がこの国で生活するキリスト教徒に見せた寛容さを、我々にも見せてくれることを期待しています」

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( 翻訳者:大嶽 真梨子 )
( 記事ID:20311 )