映画「自由の人」ヌールシー役のバー「2カ月『光の書』を熟読した」
2010年10月26日付 Yeni Safak 紙

サイード・ヌールシーの人生を伝える『自由の人』の主役を演じるミュルシト・アー・バー氏は、四ヶ月間仕事場で『光の書』を読みながら役作りの準備をしたという。バー氏は「熟読したので、ヌールシー師についてより多くの事を理解し、深く感じ始めています」と語った。

サイード・ヌールシー氏の人生を描いた映画「自由の人」の撮影が終了し、そして上映開始が準備されている。映画において、ヌールシー師を生き生きと演じる役者のミュルシト・アー・バー氏は、役作りをどのように準備したかを語った。「ミフラリ」で演じたキャラクターによって、名前を知られたバー氏は、「夢ふたたび」、「悪魔」、「もう慣れた」のような、連続ドラマや映画に出演した。ヌールシー氏の波瀾万丈な人生を映画の題材とした「自由の人」のために、バー氏は4ヶ月間、プロデューサーのメフメト・タヌルセヴェル氏の仕事場で、ヌールシー氏の著書と人生を伝える複数の本を熟読したと述べた。

■ 師については何一つ知らなかった

本紙映画担当のアリ・ムラート・ギュヴェンが組織したベヤズ映画祭において、バー氏は本紙の取材に応じた。バー氏は役作りの準備をする以前は、ヌールシー氏について知識が無かったと明らかにしつつ、ベディユッザマン(訳注:ヌールシーのあだ名)・サイード・ヌールシーと、シェイフ・サイードは別人であるということ位だけは知っていたと述べた。バー氏は「最初は何一つ知りませんでした。私の知識の全てがそれ位だったのです。映画プロデューサーであり監督でもあるタヌルセヴェルさんの仕事場で、ヌールシーさんの人生を描いた諸作品を読みました。これを2ヶ月読みなさい、と言われました。役作りをしなさい、そのうえで起用できるかもしれないし、そうでないかもしれない、とも言われました。私もそれに同意しました。作品を読み始めました。そして、ヌールシー師をより多く理解し、より深く感じ始めています。2ヶ月では足りず、4ヶ月かかりました。その後、撮影が始まり、終えました」と語った。

■ ヌールシーの死は私をとても感化した

バー氏は役者として、ヌールシー氏を演じることに恐れはなかったと明らかにしつつ、脚本中で最も自身を感化したことについて述べた。映画ではそのシーンはないが、自身を感化したのは、ヌールシー氏の死であると述べるバー氏は、「彼の死は、私をとても感化しました。映画においても、彼の心の有り様を理解するよう努めました。私は役者として、出しゃばり過ぎないようにしました。ヌールシー師の心の有り様を如何に表現するか、ものの見方を如何に伝えるか、そのことに励もう、と考えました」と述べた。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:20502 )