スパイ・ウイルスを拡散させた人物、すでに特定済み
2010年10月21日付 Jam-e Jam 紙

通信情報技術相はスタックスネットと呼ばれるスパイ・ウイルスを拡散させた人物らを特定したことを明らかにした。

 レザー・タギープール情報技術相はイラン国営放送報道センターとの会見で、このウイルスを拡散させた人物について、「スタックスネット・ウイルスの拡散ルートはすでに、フラッシュメモリーという携帯記憶装置を通じたものであることが判明している」と述べ、さらに「このウイルスは、一部の人々が意図して、あるいは意図せざる結果として、国内に持ち込んだものである」と付け加えた。

 タギープール氏は、ウイルスを持ち込んだ人々の特定作業について、「〔ウイルスを持ち込んだのが〕どのような集団であったのか、すでに特定された。これが故意によるものか、それとも何も知らずに過失によって起きたことなのかも、ほぼ特定された」と語った。

 同氏は、〔ウイルス対策が〕必要とされるルートにおいて、現在この問題のフォローアップが行われているところであると述べた上で、「そうすることで、将来同じような問題が繰り返されるのを防ぐことが出来るであろう」と述べた。

 スタックスネット・ウイルスを拡散させた集団について尋ねられたタギープール氏は、「一部は、産業施設を行き来していた外国人専門家らである。また、知らず知らずのうちに誤って、携帯記憶装置を通じてこのウイルスを持ち込んだ人々もいる」と回答した。

 同氏はまた、「通信省と連携して、全ての省に作業グループが設置された。現在良好な〔情報・通信〕システムを構築して、問題の抑止にあたっているところだ」と述べ、さらに「スタックスネット・ウイルスに感染した地域とコンピュータは、ほぼ全て特定されており、これらのコンピュータの責任者と必要な協力が行われている」と語った。

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( 翻訳者:安斎卓也 )
( 記事ID:20514 )