イランによる対アフガニスタン支援報道をめぐり、国会議員2名が応酬
2010年10月28日付 Jam-e Jam 紙

大統領事務所長〔※エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏〕がアフガニスタンに援助を行っていたことについて国会に何の説明もなかったとして、コドラトッラー・アリーハーニー議員(カズヴィーン選出)が抗議の声を上げたことに対し、国家安全保障外交政策委員会の委員長は批判する発言を行った。

 ジャーメ・ジャムの報告によると、ガズヴィーン選出のアリーハーニー議員は議事に入る前の冒頭演説で、大統領事務所長がアフガニスタンに支援を行っていたことについて、国会に何の説明もなかったことを批判した。これに対し、国家安全保障外交政策委員会のアラーオッディーン・ボルージェルディー委員長は〔アリーハーニー議員への〕指摘のなかで、イランによる対アフガニスタン支援はすべて公式の条約の枠組みの中で行われているものであり、このことについてのアメリカの指摘・報道を根拠として、イラン国会内で議員が意見表明を行うようなことは好ましくない、と強調した。

 同氏はさらに、「アフガニスタン大統領の事務所長はイランのエージェント(回し者)だ」とするアメリカ側の主張とは反対に、ハーメド・カルザイ氏は自身の事務所長の潔癖さに疑問の余地はないと明言していることを強調した。

 こうした発言に対し、コドラトッラー・アリーハーニー氏も応酬、「アフガニスタンへの支援に反対しているのではない。支援が行われるのであれば、何故大統領事務所長を通じて行われなければならないのか〔、ということが問題なのだ〕」と指摘した。

 アラーオッディーン・ボルージェルディー氏は記者会見で、イランのアフガニスタンへの金銭支払いに関するアメリカの主張は真っ赤な嘘だと指摘し、「イランと近隣諸国の関係をぶち壊すためにとんでもない嘘をでっちあげるというのが、アメリカのやり口だ」と語った。

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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:20544 )