タクスィム広場で自爆テロ―犯人死亡、32人負傷
2010年10月31日付 Milliyet 紙


事件はテロとみられている。自爆犯とみられる人物は死亡した。

この爆発は、PKKが宣言していた「停戦」の終わる日に発生したことが注目される。現時点での発表によると、タクスィム広場でのこのテロで、警官15名を含む32名が負傷した。うち23人は病院には搬送されない程度の怪我だった。


イスタンブルのタクスィム広場で原因不明の爆発がおきた。機動隊の待機場所での爆発だった。けが人多数と言われている。目撃者によると、爆発は10時38分に発生し、救急車が急行、けが人を病院に運んだ。警察は事件現場を立ち入り禁止とした。

■自爆犯の遺体は、法務医学協会に運ばれた

爆発現場では、現場調査ののち、自爆犯のバラバラになった遺体が法務医学協会の車に乗せられ、運ばれた。

■バスは開通

事件後、14時までタクスィム広場は交通封鎖され、車や歩行者が遠ざけられていた。14時に警察は、バス停付近の封鎖をとき、バスでの交通が再開した。

一方、タクスィムに来るバスは、いずれもすいていた。夕刻には、アタテュルク像のある付近やスラセルヴィレル通り、イスタィクラル通り方面も通行止めが解かれる見込みである。

■「停戦宣言」終了日を狙う?

この爆発が、PKKが発表していた「停戦宣言」の終了日に発生していることは注目される。事件後の警察の捜査には、6機のヘリコプターも加わっていた。

■チャプクン警察署長「自爆犯は、警察の車の中に入ろうとした」

イスタンブル警察のチャプクン署長は「被害者のなかに死者はいない。自爆犯は男性で、警察車両に対しテロを行った。車両に乗り込もうとしたが、その前に爆発が発生した」と述べた。

タクスィム広場の機動隊の常時駐在地点で発生した爆発を受け、多数の救急車と消防車が急行した。けが人は近くの病院に運ばれた。再び爆発がおこることを警戒し、事件現場周辺では、広汎な警備態勢が引かれた。タクスィム広場への出入りが禁止された。一方、警察無線による通達で、全警察で厳戒態勢をひいた。

■合計32人、負傷

ヒュセイン・アヴニイスタンブル知事によると、タクスィム広場での自爆テロで5人の重症者を含む15人の警官と、一般市民17人、合計32人が負傷した。自爆テロ犯は死亡した。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:20558 )