テヘラン警察長官「低俗アングラ音楽を制作していた最大のネットワークを摘発」
2010年11月08日付 Mardomsalari 紙

昨日午後、サージェディーニヤー司令官はテヘランで地下音楽の製作・流通を行っていた施設二ヶ所の関係者らを逮捕したことを明らかにした。

 「大テヘラン公共治安警察による情報活動によって、低俗な音楽の発表・複製を行っていた地下音楽グループのメンバーら数人が特定・逮捕された」。テヘラン警察長官は詳細をこのように述べ、さらに「これらのグループは、〔イスラーム共和国への〕敵意に満ちた仮想ネットワーク〔=インターネット〕や衛星放送での使用を目的に異常な音楽を製作し、また〔広く世間に〕流通させるために、彼ら〔=インターネットや衛星放送の運営者〕にそれを渡していた」と付け加えた。

 ホセイン・サージェディーニヤー司令官は続けて、「これらの者たちは警察を撹乱するために、人気のない荒れ果てた場所を利用し、カムフラージュのために窓ガラスを割り、汚れたり破れたりしたカーテンをそこに取り付けるなどしていた」と述べた。

〔‥‥〕

 首都警察長官はさらに、「この件で容疑者数名が逮捕され、西洋の楽器数点、さらにはアルコール飲料のボトルもそこから押収された」と語った。

 大テヘラン治安維持軍司令官は、「容疑者の証言によると、先のグループはさまざまなグループ名で活動していた」と指摘して、さらに次のように述べた。「これらのグループは地下に潜って、ミュージッククリップやビデオクリップを製作し、〔‥‥〕CDやDVDに焼いた上で、こうした無認可地下音楽を人工衛星や仮想ネットワークを通じて世間に広めていた」。

〔‥‥〕

 ところで、こうしたグループはおそらく、様々な逸脱したマークを用いて活動する「ラップ」のグループだと考えられる。「こうしたグループは、文学的な観点からは使用がはばかられるような、最も俗悪にして単純、かつストリート(=卑語的)な言葉・文章を用いている。またより重要なことは、彼らが法や権威、道徳そして文学的な文章を守ろうという義務感を全くもっていないことだ」とサージェディーニヤー司令官は指摘する。

 テヘラン警察長官は(ラップ)音楽グループの活動様式、ならびにこうしたグループの音楽で表現されているテーマについて触れ、「逮捕された者たちは、倫理的に逸脱した集団に属しており、自分たちは生活上の問題から解放されているなどと考え、過度で際限のない休息を追い求めているような連中だ〔=仕事もせずに遊び呆けている、怠惰な親のすねかじりだ〕」と断じた。

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( 翻訳者:石井健介 )
( 記事ID:20624 )