外務報道官「ウィキリークスの主張に対しては対抗措置を講ずる」
2010年10月27日付 Jam-e Jam 紙

インターネットサイトのウィキリークスが反イラン的主張を公表していることに対し、イラン外務報道官は反応を示し、「こうした非倫理的な動きに対しては、いかなるものであれ、対抗措置を講ずるつもりだ。決して認めるわけにはいかない」と述べた。

 ウィキリークスは最近、対イラク戦争に関する米軍の機密書類を暴露したが、こうした書類の中に、イランが2004年から2009年にかけて、イラクの武装集団とつながり、これらに支援を行っては、暴力行為に関与していたとする内容が含まれていた。また機密書類には、イランによって拘束された3名のアメリカ人は、逮捕時イラク領内にいたとも記されている。

 ラーミーン・メフマーンパラスト外務報道官は、メディア関係者らの前で、こうした暴露行為に潜む意図・目的には強い疑念があると指摘した上で、「一見、〔米政府の思惑から〕独立した行為として公表されたかに見える内容には、不審な目的が潜んでいるように思える」と語った。

 今週、各メディアの注目を浴びたもう一つのニュースに、イランによる対アフガニスタン資金援助をめぐる報道がある。

 ニューヨーク・タイムズ紙はリポートのなかで、アフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領の事務所長を務めるウマル・ダウドザイ氏が、イランから継続的に現金を受け取っていたと告発、その上でイランはアフガニスタン大統領府への影響力を強化するために資金提供を利用し、さらにはそうすることでアフガニスタンと西側諸国の間にくさびを打ち込もうと画策していた、と指摘した。

 これに対しイラン外務報道官は、こうした援助は第8期政権〔※2001〜2005年の第二次ハータミー政権〕の時から始まったものだと述べ、「イラン・イスラーム共和国はこれまで、アフガニスタンの復興のためにさまざまな計画を実施し、同地で技術的プロジェクトを実行してきた。こうしたプロジェクトはこれからも続けられる」と語った。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:20656 )