旧アメリカ大使館占拠記念祝典が開催:若者の革命的ビジョンを示す
2010年11月06日付 Iran 紙


【政治部】「世界的抑圧と闘かう国民の日」を祝う式典が木曜日、テヘランの学生・生徒たちの情熱あふれる参加のもと、アメリカ・スパイの巣窟〔=旧在イラン米大使館〕の前で開催された。

 〔この式典で〕イラン国営放送総裁のセイエド・エッザトッラー・ザルガーミー氏は、次のように演説した。「〔世界中の〕すべてのアメリカ大使館には、《スパイ活動司令部》なる部局が存在している。この部局の任務とは、各国におけるアメリカのスパイ活動を企画し、敵対的反体制グループを支援することである」。

 同氏はさらに、「今日、世界の抑圧主義諸国はみな、全面的にイラン国民に対して跪いている。これは1358年アーバーン月13日〔西暦1979年11月4日:米大使館襲撃の日〕の《イマームの路線を支持する学生たち》の活動によるものだ」と述べた。

 ザルガーミー氏は続けて、イラン大統領の国連演説に言及し、「我が国の大統領が国連で演説したとき、絶対的な沈黙が会場を支配した。それは、大統領が演説で、アメリカで起きた9.11の事件に疑義を呈したからだ」と明言した。

〔‥‥〕

学生ら、補助金廃止法の施行において、献身的かつ勇敢な政府への支持を表明

 神の祝日たるアーバーン月13日の式典参加者らは声明文を発表し、抵抗と忍耐こそ、アメリカをはじめとする暴虐的覇権主義諸国に対する勝利と栄光の秘訣であると指摘した。

 この声明文には、次のようにある。
イマーム〔・ホメイニー〕閣下と、イスラーム革命ならびに聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の殉教者たちの高邁なる理想との契りを再び交わすとともに、英明にして聡明なるイスラーム革命の指導者アーヤトッラー・ハーメネイー閣下との真なる忠義を再び誓い、戦略的観点から編まれた補助金廃止法の施行推進において献身的かつ勇敢なる政府を支持し、同政府とともに歩まんことをここに強調する。その上で、〔補助金の廃止に伴って〕我が国で発生する可能性のある、経済的暴動・紊乱行為に対抗すべく、必要な対策を予測し講ずるよう、国会ならびに司法権に求める。

 また、テヘランの各大学に学ぶ学生たちは、イギリス当局の干渉主義的発言、特にイギリス情報局秘密情報部(MI6)のジョン・サワーズ長官の最近の対イラン発言に抗議して、イギリス大使館前で抗議集会を開いた。

 この式典と並行して、ターレガーニー通りとムーサヴィー通りの交差点で、88年〔西暦2009年〕の大統領選挙後に反乱を企てた者たちの所業を伝える展覧会が催された。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:阿部文美 )
( 記事ID:20669 )