修復終わったミフリマーフ・スルタン・モスク、エルドアン首相出席で礼拝再開
2010年11月15日付 Radikal 紙


ワクフ省による修復作業を終えたエディルネカプのミフリマーフ・スルタン・モスクで正午の礼拝が行われ、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相臨席のもと開所式が行われた。

開所式には、国務大臣兼副首相のビュレント・アルンチ氏、国務大臣ハヤティ・ヤズジュ氏、イスタンブル県知事ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル氏、イスタンブル広域市長カーディル・トプバシュ氏と、ファティフ区長ムスタファ・デミル氏も参加した。

エルドアン首相は礼拝のあと、モスクの前に集まった市民らに演説し、ミフリマーフ・スルタン・モスクが特別な場所であるということや、イマーム・ハティプ学校高校時代からの友人でかつてこのモスクのイマームであった故イスマイル・ビチェル氏の冥福を祈った。

エルドアン首相は、モスクの修復に11年もかかったとし、以下のように述べた。「悲しむべきは次のことである。スレイマン一世の娘ミフリマーフ・スルタンがお亡くなりになった後、彼女を追悼して建築家スィナンによって1562~65年のたった3年間で建設された。それに比べて現在我々は修復作業に11年間もかかった。違いはここにある。残念なことに私達は進歩せず後退しているようだ。進歩するためには今我々は、アナトリア側にほらあの(新)スレイマニエ・モスクを短期間で完成させることを目標にしているのだ」。

■次はスレイマニエ

エルドアン首相は、ミフリマーフ・スルタン・モスクのモスクの部分の改修が終わったこと、マドラサ、ハマム、学校に関しては、プロジェクトの承認がようやく終わり、今後これらの改修も迅速に終えさせる予定であると語った。

首相は、ここまで注意深くかつ見事に修復されたことで、モスクの威厳がさらに高まったと述べ、周囲がミフリマーフ・スルタン・モスクと新たに一体化することで、そこに落ち着いた雰囲気が作られることになると述べた。

エルドアン首相は、明日(16日)の朝、長年の修復を終えたスレイマニエ・モスクの開所式を、スレイマニエでバイラムの朝の雰囲気の中で粛々と行う予定であると話した。

首相は、スレイマニエ・モスクの建立に関してはもとても興味深いめぐり合わせのようなものがあること、スレイマン一世が長い年月かかった建設の残りの部分の完成を「勅令」を発して実現されたことを述べ、「いま、これを修復できるというチャンスは我々政府にめぐってきた。それをこれほど素晴らしい形で終わらせることができた。明日開所式を行う。他方では、キュッリエ(モスクを囲む集合施設)の修復が急ぎで続いているが、これもやがて終了する。ファーティフ・モスクの修復も続いている。ヴァリデ・スルタン・モスク(イェニ・モスク)の改修も続いている。アジア側のミフリマーフ・スルタン・モスクの改修も進んでいる。同様にスルタン・アフメト(ブルーモスク)のキュッリエの中のいくつかの部分の改修も続いている。先祖が残してくれたこうした建造物を、今日に、そして未来に引き継ぐ責務を負いながら、我々は前に進んでいるのだ」と述べた。

エルドアン首相は、少し前にビュレント・アルンチ首相補佐が開所式(テープカット)をおこなったヤヴズ・セリム・モスクも、この地域独特の特徴を持つモスクで、柱のない4つの壁の上にドームが建設されているという珍しいモスクのひとつであり、おそらくイスタンブルの大半の人がこのモスクのことを知らないと話した。

エルドアン首相はこのモスクも壮麗な芸術作品であるとアピールし、金角湾を見下ろし、芸術面で非常に重要なこのモスクが、現在ムスリムの礼拝に開放されていると述べた。

首相は、「トルコにそして国民に、ミフリマーフ・スルタン・モスクが幸運をもたらしますように。皆さんのご苦労に感謝いたします。国民に、国家に栄光あれ」と話した。

首相は、クルバン・バイラム(犠牲祭)も祝福し、「国民の団結に、イスラム世界の団結に、そして全人類の平和をお祈りします」と述べた。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:20693 )