レバノンのアルメニア団体、エルドアン首相の訪問に抗議、ポスターを破る
2010年11月25日付 Radikal 紙


レバノンで暮らしているアルメニア人が、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の訪問に抗議する為に首都ベイルートでデモを行った。

ベイルートの戦没者広場に集まったデモ隊はレバノン国旗とアルメニア国旗を手に、トルコとエルドアン首相に反対するスローガンを叫んだ。
エルドアン首相が、サイダ市でトルコ国際協力機構(TIKA)が建設にかかわった「心的外傷・リハビリテーション病院」の開所式に参加する時間に合わせて、デモが行われ、いわゆる「アルメニア人虐殺」に関係したプラカードを掲げたデモ隊らは、屋外の看板(ビルボード)に貼られたエルドアン首相のポスターを破った。

抗議者らがエルドアン首相のポスターを破ったり、軍人に投石したことで、治安部隊が介入した。AP通信はこの衝突でけが人はいなかったと報じた。

アラブ諸国ではエルドアン首相の人気は高く、レバノン到着前から、ベイルートの街角には彼のポスターが貼られていた。
また、レバノン全土で、大通りや街角には、エルドアン首相に敬意を表し、トルコ国旗が掲げられていた。
公式会談の為に昨日レバノン入りしたエルドアン首相が、ベイルートに降り立つと、あるグループは「ようこそいらっしゃいました、スルタン」といって歓迎を示す一方、また別のグループはエルドアン首相に抗議を行っていた。

アルメニア系レバノン人のグループは、エルドアン首相に反対してデモを行い、「新たなるオスマン人がレバノンに来た」、「新たなるオスマン人を迎え入れるな」というプラカードを掲げた。

レバノンでは約15万人のアルメニア人が生活している。アルメニア人は、レバノンに於ける人口の4パーセントを占めている。

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( 翻訳者:有田潤 )
( 記事ID:20782 )