いきすぎ兵役出発者の見送り車列で悲劇
2010年12月04日付 Milliyet 紙

ミッレト紙が一昨日(12月2日)注力して報道した兵士らの見送り車列のうち、ミニバスが横転。窓から身を乗り出して旗を振っていた16歳の少女が亡くなった。

フィクレット・ユルマズさんは昨夜(12月3日)、兵役に向かう近親者を見送るため、家族とともにミニバスに乗車し車列に参加。ユルマズさんはスピードの出しすぎでバイラムパシャ市街地区の50周年通り上で、ミニバスのハンドル操作を失い、道路の中央分離帯に衝突したとされる。このときガラス窓から外に身を乗り出し旗を振っていたリュメイサ・ユルマズさん(16)が、横転したミニバスの下敷きになった。

■混乱状態に

周囲から駆けつけた人々は、下敷きになった場所からルメイサさんを引き出そうと車両をゆすり、起こした。事故現場に到着した警察官らは混乱の中で人ごみを収拾することができず、医療隊員らは負傷者の救助に苦労した。医療隊員らの救助活動にも関わらず、ルメイサさんは死亡。気が動転したルメイサさんの縁者らは、医療隊員に詰め寄った。警察は人ごみの整理に苦労した。混雑の整理には1時間近くを要し、ルメイサさんの遺体はエユップ教育研究病院の霊安室に安置され、事態は収拾した。

■けんかが勃発

また一昨日、兵役出発者らは車列を組んでエセンレル・バスターミナルへ向かったが、車列中の人々はバイラムパシャ・ハル通りで何度も交通を遮り、通行人を邪魔した。このため112番の救急車はいったん戻ることを余儀なくされ、要請には別の場所から救急車が送られた。また、カフラマンマラシュ都市間バスターミナルに兵士らを見送りにきた2グループの間で起こったけんかでは4名が負傷。うち2名は重傷を負った。

■ムトゥル市長「交通違反切符切る」

イスタンブル県のフセイン・アヴニ・ムトゥル知事は、兵士らの見送りは恒例行事だが、「今回は見送りを車列を組んで行ってしまった。これは大きな間違いだ。3台、5台の車で見送りに行くのなら容認できるが、窓から身を乗り出すというような行為は時には悲しい結果を招きかねない。このような車列を見かけたら交通隊員は法的な罰則をすべて適応する。車両からの身の乗り出しがあれば交通を危険に曝した罪、またクラクションを鳴らせれば、騒音罪となる。監視を強化していく」と語った。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:20855 )