レバノン首相、本日テヘランを訪問
2010年11月27日付 Jam-e Jam 紙

レバノンのサアド・ハリーリー首相は同国高官団の団長として、本日イランを訪れる。サアド・ハリーリー氏にとって、今回が初のテヘラン公式訪問であり、ハリーリー内閣の閣僚5名を含む政権高官らも、同氏に同行する模様だ。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、サアド・ハリーリー首相は3日間の日程で行われる今回の訪問で、マフムード・アフマディーネジャード大統領やモハンマド・レザー・ラヒーミー第一副大統領をはじめとする我が国の当局者らと会談する予定である。

 これとの関連で、駐レバノン・イラン大使であるガザンファル・ロクンアーバーディー氏はレバノン首相のイラン公式訪問について、「今回の訪問はサアド・ハリーリー氏にとって、レバノン首相として初のイラン公式訪問であり、様々な分野での二国間の相互協力強化を目的に行われるものである」と語った。

 ロクンアーバーディー大使はイランとレバノンの協力体制について、レバノンが直面している危機に注目しつつ、「イランは、様々な分野であらゆる協力を提供する用意があることを、以前から表明してきた」と述べた。

レバノン首相、イラン・アラブ間協力の必要性を強調

 レバノン首相は自身初となるテヘラン公式訪問を目前に控え、イラン国営通信(IRNA)との会見に臨み、同国ならびに地域の最新の政治状況について説明した上で、「われわれは、ラフィーク・ハリーリー元首相の暗殺に関与しているとして、ヒズブッラーを非難してはいない」と強調しつつ、「地域に潜む危険と闘うための共通の土台を作るためには、イラン・イスラーム共和国とアラブ諸国の間で協力体制を築くことが必要である」と語った。

 同氏は、イランとレバノンの二国間関係は歴史的なものだと指摘し、「我々の社会的・文化的関係の起源は、遥か昔に遡ることができる」と述べた。

 ハリーリー首相は二国間の政治的関係について、「われわれはこの関係が、全ての国の国民主権、ならびに共通の利害に対する互いの尊重を伴うものであることを希望する。こうした尊重は、経済的・社会的・政治的分野での共通利害の確立を目的として、両国政府・機関の間で〔健全な〕相互関係が創出されることで実現するものであることに、疑問の余地はない」と述べた。

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( 翻訳者:安斎卓也 )
( 記事ID:20858 )