国連事務総長、イラン人科学者2名へのテロに対して沈黙
2010年12月05日付 Jam-e Jam 紙

イラン国営通信(IRNA)が報じたところによると、イラン人科学者2名へのテロに対し、国連事務総長は依然として沈黙を守っており、同氏の報道官らも、これに関してコメントすることはないと述べるなど、この問題への発言を拒んでいるという。

 国連の潘基文事務総長の報道官を務めるマーティン・ネシルキー氏は、今回のテロに対する潘事務総長の反応について、「私は個人的に、このことについて事務総長にお伝えしたが、私の同僚であるファラーハーン・ハック次席報道官が以前に述べたように、今のところこのことについて反応を示す用意は事務総長にはない。もしもなにかあれば、必ずお伝えする」と述べた。

 同報道官は、事務総長の沈黙はテロに対するダブルスタンダードの表れではないのか、もし今回の事件がシオニスト体制に対して起きたならば、事務総長のリアクションはどのようなものになるか、との問いに対しては、「このことについてダブルスタンダードという問題を持ち出すことは、事実上できない。というのも、一方は実際に起きた出来事であるのに対し、他方はいまだ起きていない、あるいは起こる可能性もあるかもしれない、という仮定にすぎないからだ。仮説的な問いに答えることはできない」と語った。

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( 翻訳者:関雄仁 )
( 記事ID:20922 )