2人の姉妹の顔に酸がかけられる事件が発生:ミヤーネで
2010年11月29日付 Jam-e Jam 紙

〔東アゼルバイジャン州〕ミヤーネ県において、2人の姉妹の顔に酸がかけられる事件が発生し、犯人2人が逮捕された。2人は50万トマーン〔約4万円〕を受け取って、犯行に及んでいた。

 酸をかけられたのは18歳と21歳の姉妹で、彼女たちは家から外出して数分後に2人の人物から酸をかけられ、病院に運ばれた。

 ジャーメ・ジャム紙によると、ミヤーネ県第11署の警察官らは、〔‥‥〕アーレズー(21歳)とバハーレ(18歳)の2人姉妹がミヤーネにある通りの一角で、酸をかけられて重傷を負ったとの通報を受け、事件現場に急行、彼女らを病院に搬送した。〔‥‥〕

 捜査官らは病院で、負傷した2人の姉妹に対して取り調べを行ったところ、彼女たちがファーテメという名の33歳の女に、継続的に脅迫を受けていたことが分かった。

 この供述をうけ、捜査官らは次の段階として、入手した事件解明の手がかりによって、ファーテメの居場所を特定し、逮捕した。

■否認、そして自供

 容疑者の女はミヤーネ警察に連行された当初、犯行を否認した。しかし収集された証拠の数々を目の当たりにした女は、次のように自供し始めた。「しばらく前のこと、私はスィーナー(通称アーザル)という名の若者と、秘密の関係を持つようになりました。その人物は、私に結婚の約束もしました。ところがその後、彼がこの2人の姉妹のうちの1人と関係を持ち、結婚の意思をもっていることを知りました」。

 容疑者は「この事実を知って、私は激怒しました。そしてこの人物への復讐を決意したのです」と述べ、さらに次のように続けた。

 「私の人生の前に立ちはだかったこの娘に復讐したいという思いから、一時たりとも解放されることはありませんでした。そこでテヘラン在住のジャアファル(通称ジャヴァード)という名の人物と知り合った私は、彼に50万トマーン〔約4万円〕を支払って、メイサムという名の17歳の若者と一緒に、この2人の娘の顔に酸をかけさせたのです」。

 ミヤーネ県治安維持軍長官のナーレヒー大佐は、今回の事件に関して、「ファーテメの自供の後も捜査を続けたところ、雇われた2人は50万トマーンを受け取った後、若い娘たちが行き来する場所で待ち伏せをし、彼女たちを目撃するや、すぐに2人の顔に酸をかけて逃走したことが判明した」と述べた。

■隠れ家を特定

 同長官はさらに、次のように加えた。「本件との関係で入手した諸々の情報・手がかりを総合した結果、雇われて酸をかけた犯人の隠れ家が判明した。本件について司法当局に報告し、司法からの許可を得た上で、容疑者の1人であるメイサムを、隠れ家にいるところで逮捕した」。

〔‥‥〕

 同長官は、「メイサムの自供の後、捜査官らは彼から手に入れた情報を元に、もう一人の容疑者〔=ジャアファル〕も逮捕した。さらにスィーナーも、容疑者の女〔=ファーテメ〕、及び酸の被害に遭った娘の1人と不法な関係をもった罪〔=姦通罪〕で逮捕された」と明かした。

 同長官はその上で、「容疑者全員が逮捕されたことを受け、容疑者らの前科について調査するよう命ずる司法命令が下された」と述べた。

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( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:20940 )