EFTAとの協定締結後、スイスへの輸出額が1億300万エジプトポンドに
2010年12月04日付 Al-Ahram 紙

■エジプトの通産大臣らがスイス企業と会談

12月04日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP経済面

【サーラ・アル=イーサウィー】

1億300万エジプト・ポンドとは、昨年中のエジプトからスイスへの輸出額である。2008年の2,600万エジプト・ポンドと比較して、大幅に増加しているが、これは、特にエジプトとEFTA加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)間での自由貿易協定締結後の伸びである。スイス市場について知られている消費者の購買力の増大に加えて、輸出されるエジプト製品の品質に対するスイス市場の需要の増大を考慮に入れると、この先数年間に輸出額が増加する大きな機会が存在すると言えるだろう。

上記は、通商産業大臣であり、投資大臣代行を務めるエジプトのラシード・ムハンマド・ラシード相が、スイスの大手企業の代表団との会談中に強調したことである。これらの企業は、医療機器・用品、エネルギー、機械の分野における大手企業であり、エジプトにおける投資の増大を目指している。また、同会談にはドミニク・フィルグリル駐カイロ・スイス大使、バハーウ・アル=アッタール・アラブ・スイス商工会議所長が出席した。

通産大臣が明言したところでは、多数のスイス企業が、エジプト市場のさまざまな経済部門に向けた新たな投資への希望を表明した。また同大臣は、既製服・織物製品・医薬品・食料品・新エネルギーなどの産業の発展におけるスイスの経験から学ぶことを筆頭として、スイスとの相互経済協力には多くの分野及び機会があると指摘した。

スイスの代表団はカイロ滞在中、エジプト・スイス・ビジネス・フォーラムに参加した。そこでは多くの協力協定が締結されたが、その中には、模倣品や詐欺、不法取引の撲滅を目指す協力協定が含まれていた。このフォーラムは、駐カイロ・スイス大使館、投資機構、エジプト・スイス・ビジネスマン協会、そしてアラブ・スイス商工会議所によって組織された。同フォーラムでは、両国間における投資および貿易の機会の提示が行われた。また、エジプトの経済実績の指標に関する現状、エジプト政府がビジネス環境を発展させるためにとった対策、そして国内の産業・商業部門を対象とする新しい計画が提示された。

投資機構長のウサーマ・サーリフ代表が語ったところによると、スイスによるエジプトへの投資は、2010年9月までに21億6,300万エジプト・ポンドに達する大幅な増加がみられた。また、それはいくつかの部門における増加であり、特に重要なものは化学製品、医薬品、電子機器、運輸、通信、食料品産業などであった。

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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:20956 )