クウェイト、内政干渉を理由にアル=ジャズィーラの事務所を閉鎖
2010年12月14日付 al-Hayat 紙

■クウェイト、「内政干渉」を理由にアル=ジャズィーラの事務所閉鎖

2010年12月14日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HP1面

【クウェイト:ジャムド・アル=ジャースィル】

昨日クウェイト議会の野党勢力が、先週の水曜日にある議員が開いた会合で生じた暴力行為の背後関係についてナーセル・ムハンマド・アル=アハマド首相の証人喚問を要請すると決定したことを受けて、クウェイト政府は衛星テレビ局「アル=ジャズィーラ」の事務所閉鎖と、同局に勤める全職員の許可書剥奪を決定した。この事件におけるアル=ジャズィーラの報道手法と同国への「内政干渉」が理由だと言う。

情報省視聴覚情報局のファイサル・アル=ムタルカム局長は昨日、同省によるアル=ジャズィーラ・クウェイト事務所の閉鎖と営業許可の剥奪を発表した。同局長はクウェイト通信社(KUNA)に向けた声明でこう述べた。「アル=ジャズィーラの事務所閉鎖と営業許可の剥奪は省の決定によるもので、アル=ジャズィーラがクウェイト国内で起きた先般の事件について報道し、内政干渉を行ったためである。省からあらゆる報道機関に対し、先般の事件について報道し、問題を煽ることのないよう警告を送ったにもかかわらず、アル=ジャズィーラはその警告に従わなかった」。

アル=ムタルカム局長によれば、アル=ジャズィーラ・クウェイト事務所のサイード・アル=サイーディー局長にはすでに連絡が行き、情報省の指示を承知していたにもかかわらず従わなかったために事務所の業務停止を決定した旨が伝えられたという。

アル=ジャズィーラはジャムアーン・アル=ハルバシュ議員が開いた会合を生中継するため取材チームを送っていた。取材チームは現場で騒ぎが起き、何人かの議員や出席者が治安要員に襲われる様子の撮影に成功した。こうしたシーンを数日にわたってニュース番組で放映したことが、会合で実際に起きたことについて異なる主張をしている政府サイドを怒らせたものとみられる。
(後略)

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:20971 )